マクドナルドのマスコットキャラクターである、
赤毛のおばちゃんパーマ風な道化師は、
日本では「ドナルド・マクドナルド」と言われていますが、
本国アメリカでの正式名前は「ロナルド・マクドナルド(Ronald McDonald)」です。
ロナルドだと、日本人には言いにくいので、日本人向けにドナルドに変えたのです。
↓いつ見ても不気味で、心ときめいてしまいます。
ところで、このMcDonaldという名字。
なんで途中で大文字が出てくるんかね?
て思わんですか??
普通、頭文字だけ大文字だよね?
実は、この「Mcほにゃらら(Macほにゃらら、という綴りもある)」、
「ほにゃららさんの息子さん」という意味を持っているのです。
イギリスの方に伝わる言語が元だそうです。
ポール・マッカートニーの、McCartneyもこれです。
マッカーサーも、
マッキントッシュも、
マクラーレンも、
マクベスなんかも、これです。
お父さんの名前にSON(息子)がくっついてるもの(例/Johnson and Johnson=ジョンさんの息子さんとジョンさんの息子さん)や、
末尾に「S」をつけた「ほにゃららズ」(例/ウィリアムズ=Williams ウィリアム一族的なニュアンスよね)、
ロシアの「ほにゃららスキー」(例/ロマノフスキー)とかも、
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(Vincent Van Gogh)や、
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン(Ludwig Van Beethoven)の「Van」も、
同じく「息子さん」という意味を持っています。
とはいっても、
ポール・マッカートニーのお父さんが、カートニー(Cartney)さん、というわけではないのです。
かつてまだ名字がなかった時代に、
ご先祖さまの誰かが「カートニーさんの息子さん」と呼ばれるようになって、
いつのまにかそっちが定着してしまった、という流れのようです。
西洋の名字はその他に、
職業がそのまま姓になったもの(例/Smith=鍛冶屋さん Taylor=仕立て屋さん)、
容姿などをもじったニックネームがそのまま姓になったもの(例/Brownさん Youngさん)とかがあるんよ。
職業がそのまま名字になったケースは、日本にもたくさんあります。
「ほにゃらら部さん」っているよね。
阿部(安倍)さん、渡部(渡辺)さん、田部(田辺)さん、服部さんとか。
あの「部」は、
「企画部」「宣伝部」とかの「部」と一緒。
豪族や、朝廷に仕えていた人に、仕事内容別に付けられた名字なのです。
渡部さんは渡し船職人、
服部さんは仕立て屋職人、
磯辺さんは漁業、といった感じなんで、
例えば渡部一男さんの場合は、
直訳すると、
「渡し船職人のご子息、おそらくご長男の一男さん」になります。
日本は世界で一番名字が多い国。
みなさんの名字、そのルーツを探してみるのはいかが??