「薔薇と真珠」ライナーノーツ。

雑音生活 ライナーノーツ

「薔薇と真珠」ライナーノーツ。

もうそろそろ、お手元に届いたかな、と思うのでライナーノーツをば。

薔薇のように

ウニのように、でも
栗のように、でも
ハリセンボンのように、でも別に構わなかったんだけど、
とにかく、棘の事を考えて作った曲。

「ように」と言ってるように、
主人公は薔薇ではないもようです。

実際の所は、ハリセンボンあたりかもしれんと思います。

ふと、どうして自分は歌をはじめたんだろうって思ったのです。
自分の一番奥底にある部分で、です。

見つけた!!!って思いました。
この曲を書いて。

自分の原点を見た気がしました。

 

BLACK BEE

棘から毒針へ(笑)
形状から、攻撃に移り変わります。

蜂はですね、昆虫の中で一番好きなのです。
LIKEではなくて、LOVEの域です。

女王は女王しか刺さないとこも、
働きバチが実はメスだってとこも、
でも、働きバチは卵が産めないってとこも、
姿形も含めて大好きです(笑)

何度も刺せるHORNET(スズメバチ)にするか、
一度しか刺せないBEE(ハナバチやミツバチ)にするか悩みましたが、
BEEにしました。

ちなみに、
この曲は曲調2パターンで模索して作りはじめ、
ずばり言ってしまえば、
暗くてワイルドな曲にするか、
明るくてお茶目な感じにするか、
悩みに悩んで、
明るい方を選んだという経緯があります。
明るいぐらいが、ちょうどいいかなと。

蜂は、基本的には、ちょっかい出さなければ襲いません。
八の字に舞って、
甘い蜜をせっせと集めてるだけです。

やられたから、やりかえすのです。

わたしは蜂が好きです。
大事な事だからもう一回言っておきます(笑)

 

CORE

Rose verで、
バンドサウンドになりました。
COREについてはこちらへどうぞ。

 

林檎の木

林檎もなにげにバラ科の植物なんよね。

林檎の木、このアルバムの中で、一番丸い曲。
生ドラムになると、
あたたかい感じが強調されるなーと思いました。

この子についてはこちらをどうぞ。

 

LUCKY DOG

生楽器のみ、の構成です。
せーの、で録ってもらいました。

バンドの3人と、
ドラムのキメだとかを事前に相談したりもしました。

LUCKY DOGとは、
幸福者、という意味です。
使う相手と場所を間違うと、危険な言葉の方の「幸福者」です。

野次馬でいるのって、ある意味、平和で楽だと思うのですよ。
その他大勢、なわけだから。

でも、
世の中を良くも悪くも動かしているのは、
当事者だと思うんよね。

 

HOWEVER

もう近くにはいないけど、
それでも大切な人っているよね。

心の中の、とっておきな場所にいる、そんな人たち。

どんな理由があって、
どんな紆余曲折があって、
距離を置く事になったとしても、
大切なものは、
何がどうなろうと、大切だし、
大切だと思ってていいんだと思う。

 

真珠

真珠は、月のしずく、月の涙という別名があります。

真珠の姿形は大きくないけど、
なにせ「月の涙」ですからね、
個人的以外の何ものでもないですが、
わたしとしては、
つまりおれの涙かと(笑)

わたしから吐き出される、感情のしずくの事やな、と思いました。

そう思ってしまった以上、このテーマやたらでかいぞと(汗)
ちょっとやそっとの涙について歌ってたまるかと、
ずっと自分の中で保留してました。

真珠は、
貝が異物を飲み込み、
それが身体の中でチクチクするから、
そのチクチクを何かで包もうとして作り出されるものなのだそうです。

わたしはこの事を、曲を書いてから知りましたが、

わたしも一緒だって思いました。
ええ、アコヤガイと、です(笑)

アコヤガイと違う所があるとすれば、
わたしのチクチクは、時に誰かがそっと包んでくれる事なのです。
それはまるで「なかった事」のように。

 

今回のアルバムは、
この、
「チクチクする」っていうのが全体のキーワードだなと思っています。

 

聞いてくださったみなさん、ありがとう。

ライヴまで、あと少し。

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