尾道の名物アイス、のおもひで。

雑音生活

尾道の名物アイス、のおもひで。

ツイッターで尾道話が出て、
アテクシ、ふと思い出した事が。

どこかで、多分ライヴのMCで話した事があったと思うのです。
多分、広島で。

思い立ったが吉日なので、尾道の思い出、書いてみる事にします。

 

5枚同時シングルのジャケット撮影は、尾道でした。

その撮影の2週間前に、戸倉氏が病に倒れ入院しまして、
指揮を執る人がいない事務所はてんやわんやだろうと察し、
わたしはマネージャーの現地同行を自ら断り、
ボスもいない状態で、
撮影チーム、ポニキャンの担当者と一緒に、尾道へ向かったのです。
期間限定のマネージャー(仕事:荷物持ち)として、事務所のギタリストくん(ポロくんと言います)を連れて。

尾道で撮影しようというアイディアを持って来てくれた張本人が、
尾道不在になってしまったので、
地理的に全然詳しくないわたしたちは、
それはもう、
「つうか4周はしたよね、尾道」的に歩き疲れた撮影だったのですが、

尾道からの帰り。
何か、とっておきのお土産を持って、
そのまま病室にお見舞いに行こうという計画をポロくんと立てたのです。

おみやげ、いろいろ迷いました。
でも、絶対に尾道でしか買えないものを見つけたかったのです。
どこかの駅のお土産コーナーに置いてあるようなものは、
気分的にね、乗れなかったんです。

ふたりでお土産探しまわって、やがて歩き疲れて、タクシーに乗り、
我々に救いの手を、とばかりに、
「尾道と言ったらこれ!ってものありますか?」
って運転手さんに聞きました。

そしたら、
「からさわ」っていうアイス屋さんを教えてくれました。

もなかアイスで有名なお店だという事でした。

写真

もなかアイスが名物だっていわれてもね、そんなに旨いんかね。

まあ、今、ちょっと疲れててアイスな気分だし?

一応食べてみるけどさ‥‥‥‥‥うまあぁぁ!!

 

てな感じで、ちょー旨かったのです、コレが!!

 

それで、わたしは、これをお土産で持って帰る事にしたのです。

 

ここから先、当時の実況を交えます。。。(ちょっと長いよ)

 

天野「保冷箱に詰めて持って帰った場合、何時間もちますか?」
店員「最長で2時間とさせて頂いてますね。四国から買いにこられる方もいますよ。どちらまでお持ち帰りですか?」
天野「東京です(きっぱり)
店員「‥‥‥‥ちょっと、、難しいかもしれないですけど、、、商品の保証は出来かねますが、それでもよろしければ‥‥‥」
天野「多少は、いけるかもしれないですかね?それともドロッドロですかね?」
店員「すみません、分かりかねますが、今はまだ冬でもありますし‥‥」
天野「そうですよね(きらーん)

天野は抹茶味とたまご味(容器に入ってるタイプ)を購入した。

 

天野、
保冷時間を長くするにはどうすればいいのか、ない頭を抱えて悩む。
その時ポロくんが閃いた。
ちょうどコンビニを通りかかった時だった。
「つっこさん、氷です。箱の中、氷敷き詰めましょう!」

 

ポロくんは、
僕買って来ますから、つっこさん先に駅へ向かってください!!
次の新幹線を逃したら、東京到着まで30分ロスります!僕らの貴重な30分が!!
と叫ぶように言い残してコンビニへ駆け込んだ。

 

保冷箱を抱えて駅で待つ事数分後、ポロくんは大きなコンビニ袋をぶらさげて、
小走りで駆けて来た。

「先輩!!!氷買って来ました!!(盛大な鼻息)」

一瞬、これなんの青春映画?と思ったが(しかもどう考えてもわし男役よね、これ)
まさしくふたりともそういうテンションだった。

 

保冷箱を開け、氷をぎゅうぎゅうに敷き詰めた。
ほんとうに、ぎゅうぎゅうに、だ。
「もう、この際、東京着くまで中を見ない方がいいと思って」
と言ってポロくんはガムテープを取り出し、保冷箱の蓋の周りをぐるぐると巻いた。

 

大阪を通過中。
天野は保冷箱の中がとても気になった。
お店の人が言っていた「2時間」がそろそろ過ぎる。
箱を、少しゆさゆさしてみた。
氷は溶けていないようだった。

 

名古屋を通過中。
どうしても気になって箱の中を確認した。
氷は溶けていなかったが、
氷をぎゅうぎゅうに詰め過ぎて、アイスがどうなっているのか見えなかった。
ポロくんは、わたしが開けてしまった蓋に、静かにガムテープを巻いた。

 

品川駅到着。すでに購入から4時間半は経過している。
そこからタクシーで15分行ったところに病院がある。
小走りでタクシーに飛び乗った。

 

ぜえぜえ言いながら、病室のドアを開ける。
「天野、ポロ、ただいま戻りました!!」
病室には、お見舞いにQoonieが来ていた。

「おみやげです!尾道の名物アイスです!
我々がんばってここまで持って帰って来ました!」

「おぉ〜」と瞳を輝かせた戸倉氏とQoonie。

「すごく美味しかったから、食べてほしくて(鼻息)」とガムテを剥がしながら天野。

「おぉぉぉ〜〜」と更に瞳を輝かせたご両人。

そしてアイスカップの蓋を開けた!!

 

 

見 ル モ 無 惨 ニ 、溶 ケ ト ッ タ ガ ネ。

 

 

Q様「う、うん。溶けてても美味しいね(汗)」

ボス「‥‥‥‥味、良く分かんねえな」

 

病院からの帰り、しゅんとしておったわたしをポロくんは励ましてくれました。
「これを持って帰ろうと思った僕らの気持ちは、伝わったと思いますよ」
全然励ましになってなかった。

 

 

からさわのアイス、本当に美味しいのですよ。
尾道行ったら食べてみて下さいね。

移動距離2時間までなら、持って帰れます。

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