7月の中旬頃だっただろうか、
1冊の(正確には2冊)の本を求めて、
6軒本屋をはしごしてやっと購入出来たのがこの本でした。
映画の公開でこの本を知ったです。
映画の記事が雑誌に特集されていて、そこに原作本として掲載されていたので。
イギリスをはじめ、各国でベストセラーになっていて、
賞にも輝いている作品なのだけど、
日本で刊行されたのは映画公開日に合わせた今年の6月末でした。
まだ所々で公開されてる作品なので、
内容の情報は簡単に調べられるです。
だからあえて内容は伏せるのだけど、
小説じゃなければ表現出来ない事があると思っているのです。
小説というより、文章というか。
もちろん映像作品もそうだし、絵画という平面作品、彫刻などの立体、
そして目には見えない音楽もそうだろうと思う。
わたしはそういう各ジャンル、
そのジャンルだからこそ表現出来る事があると思っているタイプだとも言えるだろうなと。
この原作本は、
文章である事に意味があると思った。
この本は、
最初から最後まで、
あるひとりの人物があるひとりの人物に宛てた手紙、という形式で進んで行く。
それでいて上下巻2冊・総650頁という長さ。
それを聞いただけでちょっと気が滅入りそうになるでしょう?
途中で「どこまで手紙なんよ」と思って、
下巻の最後の方のページの構成を確認してしまったぐらい、
果てしなく、それは果てしなく手紙だった。
でも、
手紙じゃなかったら、この読了感はないなとしみじみ思った。
とんでもなく重たい、そして考えさせられる作品ですが、
気になる方は読んでみて下さい。
映画はまだ見れてないのですが(おそらくDVDまでおあずけかと)
映像で表現するとこうなるのか!!という作品であって欲しいなと思いましたです。