さて、わたくしの口腔外科通いもやっとおさらば出来る事になりました。
今週ついにガーゼの取り外しなのです。
しかし実はここ数週間、
次なるちょっとしたトラブルに見舞われておったのでした。
親知らずが生えてきた事によって徐々に徐々に噛み合わせが崩れたわたしの歯、
マサトモによる素晴らしい応急処置でもって噛めるように復活したのもつかの間、
問題だった親知らずがなくなった事で、
噛み合わせ、ふたたび悪化したのです。
何度目かのガーゼ交換の際に、オイカワに、
右側の上顎が痛くてものが噛めなくなっている、ちょっと噛み合わせもおかしい、これはオペの影響があるのかと聞いたら、
顎関節症から三叉神経痛、噛み合わせもくまなくチェックされ、
「噛み合わせ、確かに3番から5番付近が少し弱くなってますね。ひょっとして、食いしばりがありますか?」
と聞かれました。
食いしばり、つまり歯ぎしりの事です。
うーん、分からないですと答えると、
「寝てる間の事ですからね、残念ながら食いしばりをしないように注意する方法はないに等しいのです。親知らずがなくなった事で、口腔内にスペースが出来たでしょうから、今まで以上の歯ぎしりが出来るようになって噛み合わせが崩れた可能性は十分あります。歯ぎしりによる噛み合わせ悪化を予防する唯一の方法は、マウスピースです。マウスピースを作ってみたらいかがでしょうかね。術後の経過は良好なので、今すぐ作って来ても大丈夫ですよ」
とアドバイスされました。
ん?作って来ても、と言いましたかオイカワ、と思いました。
オイカワ「元々通われてた歯医者さんの方が、天野さんの元々の歯の状態を知ってるのでスムーズだと思います。ここ、外科なんで専門外なんです」
そうね、あなたは口腔外科医だった、オイカワ。
次の日、元々通っていた歯医者の院長マサトモに見てもらいました。
マサトモは咬合のスペサリストです。
大学病院で無事に抜歯出来ましたよ、神経も無事だったですよ、
ところであのですね、またしても噛み合なくなっているですと伝えたら、
「えーー??ほんとにーー??」と疑い深く一瞬首を捻られたのですが、
歯を噛み合わせてみたわたしの口を肉眼で見て、瞬間的に納得したようでした。
担当医から就寝時用マウスピースをお薦めされ、作るならこちらで作ってもらった方がいいと思うと言われた、と伝えると、
二つ返事で、
「えぇーー、めんどくさーい」
と笑って言われました。
(いいですか、行ったり来たりでめんどくさいのはわたしです)
マサトモ、ちゃんと作ってくれましたけども(笑)
歯型を取って1週間でマウスピース仕上がりました。
作ったのは、
上歯の型を取ったレジン製のマウスピースの下部に、
自然に下顎を閉じるとどう噛み合うかという下歯の型を取った、
二段構造のものです。
①はレジン製。樹脂で出来てます。
②は素材が分からないのですが、お湯で温めると柔らかくなり、冷やすと固まる素材で、鋭いものでひっかくとうっすら跡が残るものです。
このマウスピースは下顎を正常な位置に戻すタイプのもので、
まず、顎の位置を戻してみて、
そうする事によって本当に噛み合ないのはどこなのか判明してくるので、
判明してから咬合の調整に移る、と説明されました。
なるほど、と思いました。
朝起きるたびに、顎の位置が少しずつ変わっていく為、
ひょっとすると起きがけは今以上にもっと噛み合わないような気がするかもしれないが、
朝ご飯を食べてるうちに顎の位置の違和感はなくなる、という説明も貰いました。
うむうむ、なるほど、と思いました。
マサトモ「この肌色の部分、歯ぎしりしてるとね、跡がつくんですよ。それを見たいので、次の診察時に持ってきてね。その傷を見て、ほらね歯ぎしりしてたでしょ?って言えるわけです、僕が。ふふ」
そして最後に、こう通達されました。
絶対に仰向けで寝る事。
横向きはダメ。治療の妨げになる。
帰宅後、さっそく着けてみたのです。
とてもぴったりです。自分の歯型ですからね。
ぴくりとも顎を動かせないぐらいぴったりです。
ただし、こうなるのです。
ちなみにわたし、起きた瞬間、お恥ずかしながら、こうなっている事が多くてですね、
↓うつぶせ
慣れるまで、仰向けがたいへん苦行でございました。(もうだいぶ慣れました。半開きすら慣れました)
ちなみにですね、装着して2日目にして、
マウスピース肌色の部分、
明らかに、
おやまたこれはすごい歯ぎしりの跡ですね、という傷が入りました。
先日の最後のガーゼ交換の際にオイカワにそう報告したら、早速笑われたのですが、
マサトモにもしっかり笑われて来ようと思います。
ーまとめー
今週、やっとガーゼが外せます。
でも、それと引き換えに、我が口腔内にマウスピースがやってきました。