リクエストアワーに向けて、その四。

雑音生活

リクエストアワーに向けて、その四。

「A MOON CHILD IN THE SKY」まで。

ここまで立て続けにリリースして来たスピードを少しだけ落とし、
先1年はリリース予定がないという状態だったので、
痛みまくった髪をこの期を逃すもんかとばっさり切ったら月のシングルリカットが来て姉さんびっくりだよ!!
というスタートでしたが、

もっとびっくりしたのは、

隣に座ってファンクラブ会報誌作成していたスタッフが、髪を切ったわたしに1時間ほど気付かなかった事でした(笑)

のばしかけ。

つりぼり

それでもやっぱり短く切り過ぎたようで、
イデアの時から、
エクステ生活がはじまったのでした。

長さを出したい時と、量を出したい時(少ないのでね)
理由は作品ごとに違ったりしますが(撮影の時だけ付け毛してる事は今までもたくさんある)
地毛に編み込む、いわゆるエクステの初体験はこの時期です。

80年代を意識した衣装だったイデア、
スタイリストさんの素晴らしい案がてんこもりではありますが(特にRieさんね。あれ本当に当時流行った服なんだよね)
わたしのデザインをちゃんと元にしてくれている事は白状せねばあるまいと思います。

忠実すぎて!!

イデア衣裳デザイン画

バックバンドのみなさんの衣装は、今でもわたしのタンスにあったりします。

 

翡翠は「卒業シーズンに合いそうな曲を」という企画だったのですが、
卒業式に泣いた事も感動した事もなく、
それでも卒業というのは、人生の節目であり、岐路である事は確かなのだろうと、
夢を諦めて、家業を継いだ友人を思いながら書いたりしました。

オーケストラをバックに指揮者を見ながら歌った翡翠、
それは本当に本当に豪華で身に余る光栄!!なレコーディングだったのですが、
同時に、本当に大変でした。

クリック(メトロノームみたいなもの)に合わせて歌う事をずーーっと続けて来て、
すっかりそれに慣れてしまったので、
音と指揮に合わせて、思うように歌う事が出来なくて出来なくて(汗)

わたしの歌とオーケストラの調和のために、
何度も何度も録り直しました。

この時の指揮をしてくださった方のお心遣い、感謝しています。

  

聲を作ったのは、翡翠よりも前。
だいぶおぼろげですが、イデアが発売される頃には書いていたかと思います。

前作の天龍の和風(正しくは蝶の和風かな)から一新して、
聲の世界観はゴシックにしようと決め、
だいぶ早い段階での衣装デザインもあげていたかのではないかと。

聲の時の木加工された指輪がとても好きで、
この指輪はどこに売っているのか尋ねたら、
スタイリストさんが撮影の時にケースごと下さいました。

衣装代払ってくれたポニーキャニオンありがとう!!(小声)

 

今年は、孔雀とフラミンゴ(ゴシックとヒッピー、という意味です。多分スタイリストさんには伝わっています。笑)だと思うんですよというわたしの意見を組み込んで、
聲と、アルバムジャケットのケープ(白無垢の打掛を染色したもの)には孔雀ものが入っています。

そのスタイリストさんとのやり取りに感謝の気持ちを込めて、
その発言に自分で責任を取るかのように(笑)
Devil Flamigoと博士と孔雀は誕生したようなものだと思います。

  

また、この年はスターウォーズEP3の公開年でした。

衣装などのビジュアル面の話になる時に、
アミダラというキーワードがいつも飛び交われていたのですが(笑)
このアルバムは、わたしのダークサイドを掘り下げようという意図で作っていたので、
せっかくだからアナキンやろう!そうしよう!!と、
満場一致で決まりました(笑)

ジャケットの赤い目は、
赤いカラコンではなく、
白のカラコンを、後から赤で加工した方がよりぱきっと赤くなるというジャケットデザイナーさんからアドバイスがあったので、
光彩のない、のっぺりと真っ白いカラコンの上に(目が、中央のものを見る部分以外真っ白になるよ。だから黒目が実際の5分の1ぐらいになるんだよ。とってもホラーだよ)
瞳の光彩部分を縁取るヘイゼルのカラコンの2重重ねをして撮影しています。

(良い子は絶対に真似をしないでください)

なので、実際はわりと白目で怖いのですわ。

MOONCHILDジャケット撮影_2

ジャケットとブックレット撮影の時は、何日も髪を洗ってない放浪して来た感じにしようと、
砂糖水でスタイリングしてもらってます(笑)

めっちゃべっとべとになるよ。手櫛も一切通らないごわごわスタイリングだよ。ワイルドだよ。

ちなみにこの砂糖水スタイリングは、後の「薔薇と真珠」の時にもやってます。

 

録音はデジタルになったとは言え、
相変わらずアナログの重厚感を出そうと、
ミックスした音源をアナログテープに通して完成させた作品です。

このアルバムのために、スタッフがスタジオへ、テープのキープをお願いしてくれたんだよね。

A MOON CHILD IN THE SKYは、宇宙空間を漂うラジオから流れる音楽を意識したと言っておりました。
短いけどこのインストとても好きです。

Devil Flamigo、ただ叫ぶみたいな曲が作りたかったんだけど、作ってて楽しかったなぁこれ。めちゃくちゃ素だと思うんだわ、この歌詞。嘘だ嘘だ嘘だ「こんなに美しい※△■なんてふたつとないわ」

JOKERはJOEという名前だと思っていましたマル
違うと思うよ?ってレコーディングしてる時に言われましたマル
でも、JOKER JOEは自分の曲だと思っています。

イデアはガッシュベルのDVDや漫画を見て書きました。

イデアのカップリングは秀男でもいいかなと思っていたけど自重しました。

Stoneは、あの当時の自分が、これまでの自分の人生、この先の自分の人生を思って書いておきたい曲でした。仮タイトルはRockだったのだけど、自分の人生は動かぬ岩のようにどっしり構えてるものではないなと思ったので、砕いて石にしたのです。

翡翠は上記の通り。

1/2-a half-は、元々は提供曲として書いた曲だったのだけど(歌詞はご本人が書くと言われていたので、メロを覚えるためだけの、絶対こんな歌詞にはなるまい的なものを書いていた)返却されてしまったので自分で歌いました。自分で書いていた仮歌詞にそうとう悩まされ、「この言葉ははまりが良すぎてだな」という部分(磁力はなくならないかどうか)を残しました。元は「タワシ買いにマツキヨ行ったんだけどセールしてたから君にエレキバン買った」という仮歌詞でした。ほら、磁力でしょ?

、これもいろんな所で話してるので割愛。ひとつだけ言うとしたら、すでに刺青という曲があったという事でしょうか。

、ライヴでやる時は、大きな栗の木の下で、の振り付けが付いています。

果たして砂糖水は香るのか、という検証もしました。香りませんでした。

パレードを仕事にしてる人、パレードしたくない日もあるんじゃないのかなと思うです。

孔雀の歌を書こうと歌詞を書いてたら1行目にして突然博士が出て来てしまったので博士と孔雀にしたのです。途中で「チュチュチュチュ」とかのコーラスをしてるのが孔雀さんです。

花冠は花の花弁の部分の事です。「冠=crown」を思い浮かべてはいたのですが、ずーっとアルバムラストは花シリーズだったので、花の冠とか、そんな言葉はあるのかと探し求めて、この言葉を知りました。ダークサイドを意識したアルバムならではな曲かと思います。

   

余談ですが、わたしがパソコンを使いはじめたり、デジカメを買ったのは天龍からムンチャイのあたりなんですね。(そろそろ持って下さいと言われ続けてました)
だから手持ちの写真素材がこのあたりから多いんだわ。

聲PV撮影
 

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