花たんアルバムリリースおめでとう!!
という事で、
わたしが書かせて頂いた曲「CRITICAL ERROR」について少しライナーノーツ的なものを書きますです。
今回の花たんのアルバムは、ロック色が強いものになるというお話を最初に頂きました。
そういう話が先にあり、
どんな曲がいいかなぁと花たんに伺ったところ、
中二
というオーダーがありました。
君には聞こえるかい
この世界が壊れる旋律が
的な例のあれですね?
と思いました(笑)
さあ何を壊そうかと思いました。何が壊れる音にしようかと(笑)
いろいろ試行錯誤してみた結果、
歌の主人公自ら壊れて頂く事にしました。
そう思った時に、エラーというキーワードが浮かんだのです。
プログラムエラー、システムエラー、
思い浮かぶたくさんの「○○エラー」の中から、
最終的に「CRITICAL ERROR」という言葉を選びました。
致命的なエラー。
パソコンの画面上に、WARNINGみたいな表示のされ方をするエラーのケースです。
もう一度、セットアップをやり直さなければならないほどのエラー。
この歌の主人公は、人間ではないです。
歌詞の中では、どういう形状のものなのかまで明記していませんが、
有機物でない事だけは確かです。
例えばパソコンの動きが悪くなる時、
経年が原因の場合ももちろんありますが、
パソコン側としては、どこかで予想外のオーバーワークが重なった結果だと思うんですね。
使ってる側として、そういう自覚もあるし。
個人的な経験として、OSが吹っ飛んだ事も、メモリが逝ってしまった事もありますが、
いずれのケースも、パソコンの中にあったものも一緒にお亡くなりになりました。(外付けHDに残っていたものを除き)
その、壊れてしまいそうな機械側の気持ちを書いた作品、かもしれないです。
主人公を無機質な存在に設定してしまった為、
心理描写や感情をほとんど書く事が出来ず(だって感情がない設定と一緒だからね)
歌詞のハードルを自ら上げた感じがしましたが(汗)
作っててめちゃくちゃ楽しかったです。
曲が後半に進むにつけて、エラーが酷くなっていくのですが、
エラー感をどうやって出して行こうか、ここも若干試行錯誤しました。
花たんも、徐々にエラーに突入して行く感じを表現してくださってて、嬉しかったです。
「それは君のせいだ」という言い回し、
通常、責任を追求する言葉ではありますが、
使うシチュエーションによっては、別の感情を含ませる事が出来る言葉だと思っていました。
いつかどこかで使いたいなと温存していた言葉のひとつなので、
堪能して頂けると本望です。