吉田茉以「あじさい」配信リリース。

紫陽花は毒があるんだね（知らなかった）

というわけで、今回の茉以ちゃんからのお題の「あじさい」歌詞を担当しました。

紫陽花は、ご存知の通り、土が酸性かアルカリ性かによって色を変える花。
別名が七変化だそうです。

毒をひとつの柱に、まさしく七変化（10ヶ月連続配信なので、10変化ですね）する吉田茉以プロジェクトの、テーマそのものじゃないですかと思ったのです。

だから、テーマソングみたいなものを目指しました。

茉以は「わたしはこうです」と自分を押し出すのがどちらかというと苦手だと思っています。
詩曲されない、いわゆるシンガーの方は、比較的そういう方が多い印象です。
これ、シンガーソングライターとは大きく性質が異なる部分でもあります。

曲が自分じゃなくていい。
自分は届かなくていい。曲世界を表現して届けたいんだと。

こういう言葉を何人かから聞きました。

わたしは、この言葉を聞くとちょっとだけ悲しくなるのです。

その曲は、あなたが歌う用に作られてる。
あなたが歌ってはじめて、完成する何かを目指して作ってるんですよ、と。

「あじさい」
茉以が歌うこと、今まで以上にそれだけを目指して作詞しました。

花の名前がタイトルになった提供歌詞を書くのははじめてです。

固有の花をタイトルに持って来ると、なんだか人の生き様を描いてしまう気がして怖かったのです。
人の生き様を切り取る歌詞って、その人のいい所でもあるけど少し弱い所を書いていく事になるんですよ、わたしにとっては。

そんな事を他人であるわたしがしていいものなのか、と思うわけで。

でも、花タイトルの歌詞を書くってことは、わたしにはそういう事なのです。

なので、わたしが知ってる茉以の不器用さを、紫陽花になぞらえてみました。

紫陽花は何色ですか？

その問いに、少なくとも幾通りの答えがあり、
そのすべてが紫陽花にとって正解である事と、
茉以ちゃんは、少し似ていると思うのです。

譲れないもの探し続けてた
確かな鮮やかさを

―吉田茉以「あじさい」―

■配信先一覧

※オリコンミュージックストアは追って配信開始となります。

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