7月15日、晴天。
渋谷CHELSEA HOTELにてAMN THE FINALの第3公演が開催された。
天野が「第3公演はザ・バラエティです」と開演前に語っていた通り、この日のAMNのセットリストは、天野楽曲の振り幅を堪能できるものであった。
まずはリハーサル風景から覗いてみたい。
サポートミュージシャンは平井武士(Gt)岩切信一郎(Ba)外薗雄一(Dr)という布陣。
3名は他現場で長く一緒にプレイしてきた事もあり、グルーヴがすでに出来上がっている。
自分がついていけばいいだけだったので、非常に集中できたと天野は話す。
さて本番の写真に切り替えよう。
第3公演では、60位、59位を7曲、52位を7曲、45位を5曲の計20曲が披露された。
15日のセトリの流れについて天野はこう話す。
「今回は前半と後半じゃなくて、前半・中盤・後半という三部構成になってる感覚でした。なので途中でゲストさんが入ったのですが、そこまでを前半だと考えてしまうと後半が長く感じてしまうね、という話をしんくんともしましたね。その三部構成のどこを切り取ってもバラエティだったので、お客さんからすると曲の方向性がころころ変わるからあっと言う間に感じたかもしれないですけどね」
真夏のチェルシーホテルは暑かった。
序盤で盛り上がりのピークが来る第3公演は、そこから暑さとの戦いだったと言う。
「ふっと横を見たらしんくんがぬるっぬるになってた」と平井は話した。
「サウナとは言わないですけど、お風呂かなって感じの暑さでした。今までで1、2を争う暑さだった事は確かです。じぇっとさんの方にサーキュレーターがあって、何度そこに涼みに行こうと思ったかしれない」と天野は話す。
「第3公演は、なぜか気持ち的に余裕があった。15年近くぶりの曲もあったし、初披露もあったんだけどね。1週間空いたってものあったのかもしれないし、単純に自分が弾かなくちゃいけない曲が少なかったってのもあったのかも(笑)不思議と余裕がありましたね、当日二度寝するぐらいには」と天野は話す。
その余裕な気持ちからか、初披露のあの曲では、観客席へ歩み寄り、観客を歌詞の中の「あなた」に見立てるように歌い始める。歌詞の中の「あなた」はまったくの別物であるのに、天野がそう歌う事によって、まるで限られた時間であるライヴそのものを比喩した曲だったかのように感じた。粋な演出だった。
後半には、平井のアコースティックギターの伴奏のみでの曲も披露される。
「アルペジオの中で歌いたかったので、伴奏をじぇっとさんにお願いしました。じぇっとさんが弾くと、ほんのり明るい曲になるなあと思いました。夜が明けてくるみたいな」
「すごい個人的な感想ですけど、この曲がじぇっとさんがいる日に出来てよかった、って曲はありましたね。実際にじぇっとさんが弾いた曲じゃないんですけど、この曲はわたしの中ではもはやじぇっとさんありきになってたので」
AMN全日程が終了するまでセトリは非公開であるため、本公演の最終ラウンドの写真をかいつまんでしか掲載できない。
全貌をお見せできない事が心苦しいが、ここいらあたりでご勘弁頂きたいところだ。
AMN THE FINAL、残り2公演。
今週末より後半戦へ折り返す。
明日からは最終リハ2Days。
第4公演は、引き続きAMNのバラエティ感を楽しめる内容であるとの事。
今週末の晴れマークを確認し、ほっと胸を撫で下ろしていた天野であった。