ドロー。

雑音生活

ドロー。

先輩になるっていうのは、
気を使われるって事で、

気を使われるって事は、
誰もなかなか本音の鋭い意見をぶつけてはくれないって事だから、
自分の事をジャッジ出来る厳しさが必要だ。

活動の長さ上、ソロのシンガーソングライターとしての経験はそれなりに積んでるので、わたしはどうしたって先輩だけど、
優しさだとか壁だとかっていう入浴剤の入ったぬるま湯に、居心地の悪さを感じる事はある。

 

たまーにそういうのをするっと飛び越えてくる人がいる。
そういう子は本質的な事を何のてらいもなく悪気もなくふいに言ったりするので面白いし、刺激的だ。
なんというか、
そういう人は嘘をつけないから、この人がいいと思ったものは、きっといいんだろうなっていう自信を貰える気がする。

シャラさんにとっては、わたしは数少ない飛び越えてくるガキだっただろうなぁ(汗)
(ちなみにシャラさんも静かに飛び越えてくる人だからドローだと思ってる)

 

今回増田ミシンのアルバム「ピアス」の楽曲プロデュースをするに当たって、
曲を書く前に実行したのは、飛び越えずにいたものをまたいで、彼女に土足で踏み入れる事でした。

大人になると、土足で踏み入れる事の恐怖って強くなるんだなぁと凄く思ったし、
これまでさんざん土足で踏み入れた人ごめんなさいとも思ったし、
ミシンにももちろんごめんなさいとも思ったんだけど、

ミシンも嘘がつけなくてどこか踏み込んでくる人だから、
ちゃんと向き合いたいなと思ったし、
われわれはドローになれるんじゃないか、とも思ったんです。

 

ミシンのアルバム、もうすぐ歌入れなんだけど、
泥沼のドロー試合のような歌詞と歌が載ってくる事、楽しみにしとります。 

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