麦さん、男の嫉妬。

雑音生活 ねこ

麦さん、男の嫉妬。

土曜日の夕方に突如現れたガリガリの子猫。

栄養が足りなくて成長が遅く小さいけれど、生後4ヶ月ぐらいかなと思います。

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近寄る事も出来ないくらいビビりちゃんだった事と、
保護団体はシェルターがいっぱいで、収容は出来ないと断られた事もあって、
このまま無視するか、それともご飯をあげて懐かせて時期が来たらTNRして地域猫にするか、
それとも一から全部お世話して、里親を探してあげるか散々悩んだのですが、
わたしには里親を探してあげられるほどの時間はなく、
すがるような気持ちで個人で保護・譲渡のボランティアをされている方に連絡を入れたら、
とても可愛い仔、ぜひ預かりたいと、
無事、来週には引き取っていただける事に決まりました。

それまでの間、
最後まで面倒を見れないわたしが限られた短い期間でこの子のためにしておいてあげたい事として、
懐くまではいかなくても、せめて人間を怖がらない子にしておきたいと、
預け先が決まってから速攻で保護して、2日が過ぎました。

結果、めっちゃくちゃ懐いております。

なでなでして欲しいがために、
この簡易ダンボールケージの柵の隙間から思いっきり頭を出そうとするので、
頭蓋骨変形するんじゃないかとひやひやしました。

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害虫駆除薬を持っていたので、速攻で2匹に滴下しました。

子猫はお腹の調子がかなり悪くて、病院にも行きました。
そこで、お薬と超ハイカロリー食も頂きました。

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小さいけれど、ちゃんとしたケージも届いて、
ビビりちゃんにとってはこの中が居心地がいいようで、中でとても大人しくしてくれています。

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良く食べるし、ちゃんとお水も飲む。
お薬が効いて、お腹の調子もだいぶ良くなってきた。

 

一方こちら。

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外から一日中聞こえる子猫の鳴き声に、
天野、あんなに鳴いてるんだからなんとかしてやれよと繰り返しわたしに訴えていたジェントルマンだった麦さんは、
子猫を家にあげた途端、態度が一変しました。

麦さん、威嚇はめったにしない猫です。
子猫に対しても、威嚇はしていません。

表面上は穏やかです。

 

でも、心中穏やかではないようで、

 

隔離している子猫の世話をしているわたしに対し、
草葉の陰から覗くかのような、かなしみ溢れる眼差しを飛ばしたり、

わたしが見ていない隙をついて子猫が入っているケージの付近にやってきて、
子猫の姿を覗きこんでいる事をわたしに見られると、
俺は仲良くなんか、し、しないんだからな!!!!ってダダダダーーーっと走り去って行ったり、

上の写真の高栄養食(ad缶)は、
麦さんが嫌いなパテ(ペースト)タイプで、
香りが非常に強いので、薬をあげる時に匂いを誤魔化せるから買ったんだけど、
それを子猫にあげようとすると、
俺のは?俺も食べるけど?っていうか俺のだよね?みたいにやって来て、
嘘やろー、麦さん嫌いじゃんかこのタイプのフードはと思いつつ出すと、
子猫と競争してんのかってくらい早く平らげたり、

いつも出かけないはずの時間から散歩をせがまれたり、

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お前ってこんなに遊んだっけ??ってぐらいおもちゃへの食いつき半端なく、
遊ぼうぜ!の誘いも半端なく、

飼い始めぶりにこんなに幸せそうな顔見たわってくらい、
膝の上で大変ご満悦になっておったりしていて(しかも、わたしの腕に乗りかかって動けないようにする)

麦さんの猛烈なまでの嫉妬を、はじめて味わっております。

ハイパー麦状態。なんて分かりやすい猫だ。

 

わたしは、新しい子に割く時間がないという理由だけじゃなく、
麦さんがいるうちはもう1匹飼う事は絶対にないわ、と心の底から思いました。  

麦さん、またすぐにふたりぼっちの日々がくるよ、安心して。

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