ツキガサ堂にてアルバム「Five Rings」収録曲「ウロボロス」のMVショートバージョンが公開されました、
のでちょっと書く。
ウロボロスというのは、
2匹の蛇（龍とされてるものもある）が互いの尾を噛み合って、インフィニティ（∞）の形になっているもの、
もしくは1匹が自らの尾を噛んで円形になっているもので、
2匹だと無限だとか永遠だとかの意味を持つのですが、
非常に強い生命力の持ち主である蛇が、
自らの尾を食べ続けている姿は、始まりも終わりもない完全体の象徴と言われてもいます。
けっこう前にウロボロスというものを知り、2匹でシンメトリー、1匹だと完全体ってのがわたしらしいなと思ったんだけど、
テーマをちょっと寝かせておりました。
寝かせておくと、忘れてしまう事が多々ある忘れっぽい天野です。（「天龍」の頃から「真珠」を書こうと思ってたという前例もあるよ。何年越しか）
先日のジャケット撮影の時に、
スカーフを留めるスカーフリングがなくて、
どうせ見えないよね〜とゴム的な何かで留めようとしてたんだけど、
やっぱり金属的な何かが欲しくなりますね、とメイクさんがそっと差し出してくださったのが、
ウロボロスの指輪で、
あ！！！！奇遇にも蛇（ジャケのパターン違いで蛇を用意してたから）！！！ってかウロボロス！！！と思い出し、
この偶然が起こした奇跡的なタイミングを逃すものか、と思ったのです。
ここにおったんだよ、ウロボロス。黄色く囲ってみたよ。
別にもう片方は載せなくてもみんな分かってると思うけど、仲間外れにするのもかわいそうなので載せとくよ。
2匹で永遠を作ろうとした蛇、の歌です。
曲のピークは一番最後にあるので、フルを楽しみにしていてくれると嬉しい。
最後まで聴いてもらう事で、やっとこの曲のテーマが見える、そんな作品ではある。
アレンジは籠島さん。ギターはじぇっとさんです。
ストリングスとギターの掛け合いと絡み合い、徐々に融合していくフレーズ、必聴です。
お二人でフレーズの掛け合いをしながら、レコーディングしてくださったようですよ。
メイクさんとスタイリストさんとわたしとで、
ヘビである事を隠せてない感じ、というのを目指しました。
メイクさんの方で、すでにメイクプランニングをしてきて下さっていたので、
天野お任せします！！！状態でした。
MVの衣装は染色アーティストの023（http://nakaofumi.org/）さんに作って頂きました。
透ける布の部分がめっちゃ綺麗。（023さん撮影）
緑色って、絵の具や色鉛筆などの画材だと、
これだ！！！って色がなっかなかなくて（赤とか青とかの、他の色はわりと種類豊富なんだよね）
どう混ぜて自分の狙っている緑を作るかっていうチャレンジに毎回なるんだけど、
布の染料も似てますと023さんが仰っていました。
自然の色には勝てないんですよね、って023さんが言ってらしたのに、めっちゃ共感でした。
色味の調整、大変だったろうな。。ありがとうございました！
ボディペイントも、023さんにしてもらっています。
描くのが早くてびっくり、でした。
すっごいメイクでしょ、こういうメイクお久しぶりな感じがした。
昔よく行ってた喫茶店で、いつもこのぐらいばっっっっちりメイクしてらっしゃる常連の女性の方がいてね、
心の中でVOGUEって呼んでたなぁと、ふと（良い子は真似をしてはいけません）
気温0度前後、夜明けとともに撮影スタート。
自分は歌ってるからね、身体あたたまるけど、
スタッフのみなさん寒いんだろうなーと思ったりしました。
ハーフサイズのMVですが、見てやってくださいです。
蛇の強すぎる部分、伝わると嬉しい。
蛇は発声器官がないから、なけない。
また、本日ツキガサ堂にて、アルバム収録曲が発表になりました。
タイトルだけ見ても、どれが輪をモチーフにした曲なのかわからんものもあると思いますが（だいたいは分かると思うけど）
発売後とかにでも、ライナーノーツしていきますね。
アルバム未収録だったものと、セルフカバーしたい!!!!!!ってずっと思ってた曲も収録されます（え、これカバーしたいの？？ってスタッフから言われたんだけど、実にわたしらしい歌詞だと思って、、、るんだけどな、あれ？）
さっき書いた、蛇は発声器官がないから鳴けないってのもそうなんだけど、
自分は負の感情を表に出さない事を美学にしてる部分があって、
そういう自分の、簡単に感情を吐露するもんか、涙なんてこぼすもんかってのが、
今回のアルバムの底辺に流れるテーマかも、と思っています。
よろしくお願いします。
3月31日のアルバム発売前夜祭（時間帯は昼だけどね）的なイベント（トーク＆ミニアコースティックライヴ）は、
3月1日までにアルバム予約してくださった方が抽選対象になっています。
ニューアコギ、お披露目するよ。
こちらもよろしくです。