脱皮。

ひとりごと

脱皮。

俳優さんの死、驚いた。
テレビが映らない環境に暮らしているわたしでも、
彼がどんな作品に出てきた人か知ってる。

憶測で何かを話したくないけれど、
30歳前後、精神的に揺らぐ人はとても多い。
わたしの周りも多かったし、
その頃月子を活動終了したわたしも、今振り返ると同じだっただろう。

このままずっと、同じような生活がずっとあるのだろうか、
あって欲しいという気持ち、大事な人たちの誰も手放したくない気持ちと、
この先もルーティンのような日々が続く事への恐怖、
ルーティンから抜け出すために新しい事をはじめてみたくなったり、
他の場所に行きたくもなる、
環境を変えて成長したいという気持ちも起こる。
そういうものが整理整頓されない塊のまま、自分に突きつけられやすい時期なのだと、経験上思う。
これは、脱皮のようなものなのかもしれない。

実際に脱皮をする生き物は、
今覆われている殻がきつくなってきた時に、
脱皮ホルモンが出て、脱皮を促されるらしい。
人間も、近い事が起こるのではないかと思っている。

わたしの小さな経験から言えるのは、
いつかその苦しい時期は必ず過ぎ去るという事だ。
脱皮を終えた後、羽化のごとく空を飛ぶ事ができるようになるか、
蛇やダンゴムシのように、ちょっと大きくなるだけの生き物なのかは人それぞれだけど。

実際に脱皮をする生き物は、
脱皮の失敗のしかたによっては、身動きが取れなくなって命を落とす事もある。

でも、人間はちゃんと脱皮出来る。

脱皮に失敗してうまく動けなくなった時、
うまく動けない事を隠さずにいれれば、
誰かが、原因になってる部分の皮を適当に剥いてくれたり、
今はうまく動けない自分の経過を見守っててくれるからね。

なんとなく書きたくなったので、書き留めてみただけの記事ダス。

一昨日寒くて天野のお節介により包まれた麦さんは、この後速攻で剥いでいかれたのである。

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