この曲はライヴ前にライナーノーツしておきます。
まだ見たくない人は回れ右です。
この曲は、きっと今しか書けないから書きました。
『ジュビリー』があるからもう十分ではないかなと、
かなしい曲を書かせなかった戸倉氏。
天才プロデューサーだなって思いました。
歌詞を書いている間、
「天野月はなんだか幸せそうだ」とプロデュースされてきた事が、
頭をよぎりました。
そうだねぇと思って、
何度も何度も1番の歌詞を書き直した。
現在進行形で直面している事柄は、作品にはなかなか出来ないと言われます。
実体験が伴う作品を制作出来るのは、それがすでに過去のもので、当時の自分自身を俯瞰で捉えられるようになっているからなのだ、という理屈。
大いに頷きます。
この感情を俯瞰で捉えて作品に出来るのか、
ええいやってやろうではないかと思いました。
「幸せそうだ」というプロデュースの元に。
この祝賀パレードのような曲の、
現実とファンタジーの間にあるような感じや、
表面には出さなかった感情を、
きっとこの方なら隅々まで汲み取ってより良い形にしてくださると強く思って、
『蝶』や『聲』などのストリングスアレンジや、
『Licht』のストリングスアレンジ等々を手掛けてくださった長谷川さんに、
アレンジをお願いしました。
長谷川さん以外、誰も思い浮かばなかったです。
雨音と自分の靴音が、
バスドラムやタムのリズムと、それに合わせて踊るタップダンスのように聞こえくるイメージがある事と、
マーチングバンドにあるような楽器の音が欲しいという事はお伝えしていたのだけど、
海を感じるピアノ、さわやかな風を感じるホーンセクション、
背中をどんどん押してくれるようなブラスのフレーズなどなど、
この曲の景色の詳細を作って下さったのは、長谷川さんです。
アレンジめちゃくちゃ感動しまして、
わたしの個人的、なおかつ局所的な気持ちを歌にしただけのこの曲の、
身に余るにもほどがあると感じ、
そこを埋めよう埋めようとして、MVのイラストをたんまり描いた次第です(笑)
時間があったらもっと出来た部分たくさんあるし、
ざざっと描いてしまってごめんよってとこもあるんだけど、
MV、隅々までけっこう書き込んだので、ストップするなりして楽しんでやってください。
ずっとうにょーんって動いてるから、
あんまり大きな画面で見ると酔うかも。気をつけてね。
MVに出てくるジンベエザメは、
応援してくれてるみんなの事かもしれないよ。
