ジュビリーとたまねぎ。

雑音生活 ライナーノーツ

ジュビリーとたまねぎ。

毎日ライヴ音源編集作業をしておりますが、
わたしの作業の大枠はさきほど完了したのです。
やっとわたしにお盆休みがきたのです。
(エンジニアの山本さん引き続きよろしくお願いします。山本さんにも夏休みがありますように)

さて、ライナーノーツの続きです。

『ジュビリー』は昨年の9月末にシングルとして発売した曲だったので、
ここにちらっと書いてあります。

上の記事と重複するけれど、
ジュビリーというのは、
ユダヤ教の50年に一度の祝典が行われる事に基づいている、
25年・50年という区切りの記念日・祝祭の事です。

25でも50でもないけれど、
来年訪れる、自分の20周年へ向けて作った曲です。

わたしのプロデューサーは自分の作った会社の20周年を迎える日に、
音楽プロデューサーから退き、東京から離れる事を考えていた。
そのために去年の春頃から、
天野の新チーム作りをしていた最中でもありました。
実質的に、新チームの話をされてた人もいます。
だから、特に止まる事なく、引き継ぎという引き継ぎもなく、
みなさんの力をお借りしながら、わたしは活動を回せています。

会社の20周年を迎えるはずだった日は、
わたしの20周年を迎える日より3ヶ月先にくる。
活動19年目のアルバムに収録しなければ、はなむけには間に合わない。
だいたい嫉みの鬼なのだ、
自分が携わらなかった作品なんて、むしろ聞きたくないぐらいの、
大変大人気ないやつなんだ。
そういう気持ちから、前倒しで書く事にしたんです。

この曲を書いてよかった。
間に合った。
そう思っています。


『たまねぎ』は、こちらもアコースティックアルバム『植物園』のアレンジがけっこう好きでね、
籠島さんにお願いしてきた曲は、
いつもパンチのある曲ばっかりだったから、
仕上がりがどうなるのかまったく読めず、
『ナマケモノ』同様、ドキドキしながらアレンジを待ちました。

最初の感想
バッキバキになってておっしゃれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜(はあと)
でした。

あーーー早く歌入れしたい〜〜〜って思いました。

『JUKEBOX』『たまねぎ』『空と海とハレルヤ』
この3曲に金管・木管が入ってるけど、
アレンジの方向性が違うだけではなく、
各々のアレンジャーさんの味が滲み出ているような気がして、
聞いているだけで幸せな気持ちになります。

たまねぎをモチーフに曲を書いている人はけっこうたくさんいると思う。
刃を入れると涙が出るってだけで、1曲書けそうだからね。

誰もが姿形や味を知っているメジャー級の中のメジャー級な野菜なので、
いろんな人の人生に寄り添えそうな事を書こう、
と思って、こんな歌詞です。

このブログを読んでいる人の中で20代の方がいるなら、
30代の時、40代の時、もっと年を重ねた未来で、
また聞いてみて欲しいなって思います。
みなさんの人生というスパイスによって、
『たまねぎ』の後味が変わると思うので。

アレンジャーさんのアイディアで、
2番までしかなかった『たまねぎ』に3サビが出来たので、
アルバム『19BOX』にもうちょっと寄り添うべく、
最後の2行の歌詞を足しました。

出荷するたまねぎは、
あえて花を咲かせないように育てて、
全部の栄養を球根へ回しています。
花が咲くと、たまねぎの中に芯ができて硬くなってしまうんだって。

『たまねぎ』を聞いてくれている人には、
ちょっとだけ深いかもしれないお話。

またしても適切な写真がないので、
実はこれは花を内包している蕾(花穂)である、
咲きかけのミョウガ貼っとくよ。

アルバム『19BOX』全曲ライナーノーツ、でした。
(盆明けにはライヴ写真届くかなぁ〜)

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