ボーカル、という楽器。

雑音生活

ボーカル、という楽器。

シンガーソングライターというのは、大枠で言うとみっつに分類される、と思う。
①シンガータイプ(歌うのが好き)
②ソングライタータイプ(曲を作るのが好き)
③昔から自分で作った曲を自分で歌いたかったタイプ

歌いたいから曲を作り始めた人が①
歌ってくれる人が周りにいなかった人が②なる傾向にあると思う。
はなから③だった人は、けっこう少ないのではないか。根っからのシンガーソングライタータイプ、と言えるだろうね。

わたしは上記分類だと、②の人。
元々が作詞家になりたかった人で、
作詞させて頂ける、歌詞のついていない曲がなかったから、曲を書くようになり、
それを歌ってくれる人がいなかったから、自分で歌うようになる、
という流れ。
ぼっちならでは、な経緯です。

なので、
ボーカリストとしては全然ダメなのである。

小さい頃から歌が好きでずっと歌ってきた人とは、
何をどうやっても歴然とした差があるし、
「月は曲書いたらそこで楽曲が完成したようなところあるけど(笑)歌入れが本番だからね」
と昔よく言われた。

この歌詞の中に、このメロディーの中に、言いたい事は詰めてある、
曲はそこで完成している、やれるべきことはやった、
という気持ちが昔は大きかったので(笑)
ボーカリゼーションにまったく重きを置いてこなかった。

「ボーカリストとしては、君は中の下」
とはっきりレコーディングスタッフに言われた事もあるけど(はっきり言う人わたしは好きよ)
同感だったというか、
気を遣ってそう言ってくれてるけど、もうワンランクぐらい下じゃないかなとも思った。

悔しいが、歌入れする時が、一番下手な段階なのだ。
だから、ライヴを重ねる事で歌は成長していくのだ、とも思ってた。

でも、そのうち、
もうちょっと歌なんとかならないかな、自分
という感情が芽生えてきて、
ボーカリゼーションの研究をしはじめて、今に至ります。

今も研究中。
なるほど、これはこういう喉の使い方かーって、
世の中のありとあらゆるボーカリストという師範から、リモートで教わっている感じ。
ミュージシャンが、自分の楽器の練習をしたり、
これはどう弾いてるの?って実践してみるのと同じなんじゃないかなと。

目の前で歌ってみせてもらえる以上に勉強になることはなかったりはするよね。
今までボーカルレッスンを受けた事がないけど、
この壁を超えたいのだという明確なものが出たり、
別の意味で壁にぶつかったら、
誰かに教わりにいくっていう選択肢もあるかなと思う次第。

そんな、現時点で誰にもきちんと歌を教わった事がない天野による、
自分の一番プレーンな歌声を出してみよう
というかなり初級編なボーカルレッスン的なものをツイキャスしてみました。
ついでに、初級テクニックの、
しゃくり・フォール・ブレスアウト・エッジボイス・ビブラート
についてもちょこっと話しております。

歌は、
まず何の癖もつけずにお腹から真っ直ぐ歌う、基礎中の基礎が大事だとわたしは思う。
歌における体幹トレーニング、みたいな感じだと思うんだよね。

プラスで、
歌にとって大事なのは、
リズムが正しいって事と、
どこまで音を伸ばして切るかの、声の閉じ方(発声の終え方)です。
フォール・ブレスアウト・ビブラートは全部、声の閉じ方テクニックとも言えるかと。

フォールとブレスアウトは、声帯を一瞬閉じて声をカットアウトする方法で、
ビブラートは、声帯は開いたままフェードアウトする方法のイメージ。

閉じ方テクニックはまだまだある。
わたし自身、まだまだ学び中。
いかに「どのタイミングでどう閉じるか」が歌にとって大事かって事なんだろうなと思う。

初級編ですが、何か参考になったら幸い。
未聴の方は、ティッシュを1枚用意して、お聞きくださいです。

ちなみにここ半年ぐらいは、
若手声優さんのラジオ等での喋り方の、
あの、倍音がめちゃくちゃあるがドライでブライトな感じはどう出すのかについても、密かに研究しています。
だいぶ根暗な研究です。
取得できたところでまったく使い道がない事は承知しています。

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