音楽は目に見えないものである。

雑音生活 ひとりごと

音楽は目に見えないものである。

歌で一番大事なのはリズム感。
多分楽器も同じです。
クリックを聞かずに練習しても、それは遊びで、練習にはならない。
そうシャラさんが言ってた。

言わずもがな、ある程度のテクニックや、ピッチの正しさも大事。
もちろん声質も大事だろうけど、こればっかりは生まれ持ったものだからね、訓練してどうにかなるものでもない。
テクニックは今なくても、歌い続けたり教わったりする事で身に付く。
ピッチもだんだん良くなるものでもあるし、こちらはぶっちゃけ録った後で修正も出来る。
でも録音した歌のリズム感すべてを修正する事は出来ない。
だから一番大事。

逆に言うと、
多少ピッチが甘くても、
リズム感が正しいとピッチの甘さが気にならなくなる。
その逆もしかり。

リズム感を身につけるまでの道のりは、自分のリズム感が悪い事を指摘してもらえるところがスタート地点。
自分で気付ける人は、そもそもはリズム感がいいのだ。実践にまだ慣れてないだけなので、歌っていれば自然に直る。

ちなみに、
オケに対してだいぶ前のめりにつっこんで歌う人は、その逆より直りにくいと良く言われる。
オケに対して歌が若干遅れるケースは、
楽器のフレーズやドラムに合わせようとして演奏を聞くが故に、ワンテンポ遅くなっている事があるんだけど、
前のめりの人はそもそもオケより自分の歌を聞いてしまう傾向にあるのだそうだ。

わたしのプロデューサーは、
リズム感に非常に厳しい人だった。
わたしはリズム感がとんでもなく悪かったので(←弾き語り出身はリズム感悪い人が多いみたいよ)
ディレクションするのも、指導するのも大変だったと思う。

そのレコーディング時のスパルタ教育のたまものなのか、
今では、演奏している人のリズム感が甘いか厳しいか、歌録りしながら分かる。

とは言えわたしは今でも、リズム感まだまだ甘いので、
きっちりしてる人に指導され、支えて頂いてます。

前ちょっと話したけど、
一人で音楽出来てしまう時代は、縦の繋がりが作りにくいデメリットもあると言ったのは、こういうものも含まれてる。
自分のリズム感の甘さに最初に気付くのは、自分じゃなく他人で、指摘してくれるのはだいたい先輩なんだ。

ちなみに、歌手は大雑把に分類すると、以下に分かれると思っている。
(1)歌の感情表現をテクニックで魅せる職人タイプ
(2)自分の感情を優先する芸術家タイプ
(3)周りの人の感情を動かそうとするエンターテイナータイプ
その先がもっと細かく分類されてる感じがする。
この分類は、歌う人の性格とかなり密接してるものなんだけど、
目には見えないから、リスナーのみなさんにとってはあまり意味のない分類かもしれないね。

自分がどの性格でどの歌手パターンなのかがマッチングしてないと、
やりたい事とやれる事がちぐはぐになって、パンクする気がする。
そしてこれは、歌に限った事ではないようにも思う。


そういえば、ちょっと前に、
シルバーの域に到達すると、
歌が大幅に後ろにもたるのはなぜか、という話題になった。

自分が気持ちいいと感じるリズムの位置が後ろにずれるのかもしれない、という意見がドラマーから出て、
なるほどそういうものかもしれないと思った。

もしもわたしがこの先もたり気味になってきたら速攻で指摘してほしいんだけどと言ったら、
楽器弾きながら歌う人は、演奏と歌を合わせるのが自然に身についてるから遅くなりにくい気がするとも言われた。

たしかに!!!!!!!!!

年取ると歌がもたる理由、分かる人がいたら教えてほしい。

話は変わるが、マイニューギア。オーディオインターフェース。
値段の割にいい音。高橋さん、おすすめしてくれてありがとう。

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