AMN 20th anniversaryに向けて(弐)

雑音生活 ライナーノーツ

AMN 20th anniversaryに向けて(弐)

2回目になる今回は、
トークキャス「Meg Lionスペシャル」で曲の内容については触れなかった「人形」について話そうかなと思うです。

アルバム「Meg Lion」というのは、
自分が歌を始めるまでの人生の自叙伝、というものをテーマ添えて作ったもの。
「人形」はその1曲目。
幼い頃に、強く刻まれた感情の記憶。

わたしは小さい頃、
お人形さんみたいだと、良く言われました。
あんまり喋らない子だったってのもあってね。

それでいて、自我と反抗心の強い子供でした。
カメラを向けているのに気付くと、笑顔を消す子。
小さい頃の写真は、無表情なものが圧倒的に多い。次に多いのは変顔。
自分の母親が満足するような、いわゆる「かわいい」写真を、
撮らせたくなかったのが理由です。

ちなみに、父が撮った幼少期のわたしは、けっこう笑っています。
おかん、ムカついただろうなって思います。

世の中には、お母さんが大好きな子供もいる。
でも、物心がついた頃から、お母さんとは馬が合わないと感じている子供も一定数存在します。
わたしは後者。

ただ、それを苦しく感じた事はあまりないのです。
自分にとってのいい母親像を求める事を、早くに諦めたからです。
この人だもの仕方ない、と。

そんなわけで、
人は人、あなたはあなた、わたしはわたし。
だから、わたしはわたしの道を行く。
自分で正解を見つける。
というのを小さい頃から強く思っていて、
そういう自分を理解してもらうために実践してきた子供でした。

母の思い描いているいい娘像を早くに諦めて、
わたしが歩く道を、理解してもらうためです。
この子だもの仕方ない、とね。

「人形」は、
わたしにとってはこの写真の頃の自分が抱えていた気持ちを、
棚の中に飾られた人形になぞらえた、そんな曲かなと思います。


AMN 20th anniversary
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