レコーディング後半戦、写真日記(わしのカメラ&スマホver)。

雑音生活 その他の写真日記

レコーディング後半戦、写真日記(わしのカメラ&スマホver)。

びっくりするほど早起きをしてしまったので(汗)ブログしたためます。

昨日、レコーディング後半戦でした。
(とは言え、まだ作業的には折り返し地点にやっと差し掛かった程度です)

都内Recスタジオにて。

このスタジオに来るのは「Howling」ぶり。
同じビルの中に「菩提樹」っていう中華料理店があってね、
前に来た時「うぉおおお、菩提樹!」みたいに興奮したんだけど、
ランチ以外はわりと高級なお値段で(笑)
でもテイクアウトでお弁当作ってもらえるよという情報を入手したんだけど、
緊急事態宣言中につき、土日は営業していないようで、
今回も「菩提樹でご飯食べる」という野望は果たせぬままでした。

まずは、ブラス(金管・木管)ダビング。

ブラスのダビングって、初です。
生音の立ち上がりの早いパキっとした感じ、堪能しました。

楽器がパキっとしてるからなのか、
演奏しているみなさんも、どこか江戸っ子のようなちゃきちゃきした感じで、
楽器によって本当にそれぞれだな〜〜と思ったです(ストリングスのみなさんは、比較的ふわっとしてらっしゃる方が多かったりします)

バンドものだと、ドラマーが一番変わり者が多いって言われたりするね。
ボーカルが一番自己中だろうしね(笑)

はじめてバリトンサックスを見て、大きさにも重さにも恐れ慄きました。(ケースに入っていると20kgはあると思う)
金管・木管は、肺活量がものを言う楽器なこともあって、
女性も増えてきたみたいではあるけど、
それでもやっぱり男性の演奏者の方が圧倒的に多いようです。(だろうよね)

普段馴染みのない楽器の演奏者とお会いすると、
自分の世界の狭さを感じたりします。
シンガーソングライターって、他の楽器陣と比べても一番人と絡めないパートなんだよね。
だから新しい刺激を現場で得る機会が少なくて、新陳代謝が滞りがち。
ずっと変わらずにいられるパートでもあるし、声紋ってのがあるぐらいだからね、自分が変わろうと思わなければ、ボーカリストは声の出し方ひとつ変われない。

わたしがデビューした頃は、ミドルボイス時代が終焉してきて、喉歌いが主流になりつつある時代だった。
最先端が喉歌いだったというか。
ミドルボイスで歌っていたのに、音楽的な方向性と合わないからって事で喉歌いに無理やり直した人がいたような時代だったんだよね。

今また、回り回ってミドルボイスが主流になりつつあるでしょ?
喉歌いとの2本柱になってきたっていうか。

歌い方、声の出し方、喉の使い方、
時代に適合しようと思うか思わないかで、ボーカリストって分かれると思う。
適合するのがいいとは限らないってのも、ボーカリストって役割だったりもするから、「あの時代の人」って枠になりがちなのもボーカリスト。
(わたしは適合させられるならしたい人です)

ブラスダビング、とっても刺激的でした。
貴重な経験をありがとうございました。

続いて、ストリングス。

ストリングズの編成は、1stバイオリン6人・2ndバイオリン4人・ビオラ2人・チェロ2人の通称6422、
もしくは4422編成です。

今回は、ダブカル(ダブルカルテット、つまり8人)にコントラバスを足して、
さらに1stバイオリン・2ndバイオリンの4人を追加ダビングする、
ちょっと独特な編成でした。

この曲(音叉)は、最初からダブルカルテットを入れる頭で作っていたので、
天野は大変満足です。

鬼のように難しいストリングスフレーズなので、聴くの楽しみにしててね。(弾けないわたしでさえ分かる難しさだった)

ダブカルチームのみなさま、ありがとうございました!
ストリングスは何度聞いても、本当に感動する。

と、ここであっきーからプレゼント。

本物の音叉。
しかも、楽曲を演奏してくださったみんなのサイン入り。

え?JJ?というかシャラさんのもあるね。

これいつみなさん書いたのですか……涙
ちょっと涙出そうになってしまったじゃないかよ山田兄さん。

音叉って、チューニングする器具のことです。
1秒間に440回振動する440HzがA(ラ)に聞こえる事から、大昔からチューナーとして使われてきました。
楽曲「音叉」は、多種多様である我々が、多種多様のまま調和するには、というのを根本的なテーマとして書き、
それでは調和を司る役割となる音叉は誰が鳴らしていて、
どこからどこへ響いているものなのか、
自分の中で答えが出ないまま書き進めました。

歌詞の最後の2行、そうか、わたしはそういう答えを出すんだな〜って、
自分でも驚きに感じたと共に、
その結びが非常にわたしらしく、
むしろそれ以上でも以下でもないなと、大いに納得したんだよね(楽しみにしててね)

その音叉を、アレンジしてくれたあっきーの手からみなさんの手に渡って、わたしに届けられる幸福さ。

この子たち(左からブラックビューティー号・5枚同時シングルのMV撮影で登場した赤いキャデラック)と、ゴジラの超合金と一緒に部屋に飾ってあります。
みなさん、本当にありがとうございました。

そしてアレンジャー陣チェンジで、REC後半戦最後の録り、
籠島さんの生ピアノ曲へのカルテットダビングです。

道場籠島の門番の如きじぇっとさんもいらしています(笑・まあでもおふたりでこの曲はこの方向性で〜みたいな話し合いをしながら毎度進めてくださっています)

コンサートホールで鳴り響いているような感じじゃなくて、
目の前で歌・ピアノ・カルテットが同時に演奏しているような状態の音像にしたい、
という話をじぇっとさんが言ってたのだけど、
そんな希望を一言もわたしは伝えてないけど、まさに歌の世界観はそれです、という安心感。

タイトル「雨に唄えば」と言います。
「Singin’ in the rain」が好きで、そこから生まれた曲ではあります。(わたしは映画「時計仕掛けのオレンジ」からこの曲を知った亜流ですけども)

自分晴れ女なのに、今回のレコーディングはなぜか雨続き(実際にわたしが傘をさした記憶は少ないのだけども)だな〜、こんなタイトル曲書いたからかな〜と思っていたら、
マネージャーのみかさんが「戸倉さんが雨男でした」とぼそっと言っていて、

そういえばなぜかレコーディングってやたら雨だった!!!!そうだそうだ!!!てかパワーハウススタジオいつも雨だった!!!
てかおっさんもしやスタジオに顔出ししてるのか!!!!!!笑
となった次第です。

楽しい楽しいレコーディングだもの、
呼んでしまってても、しかたないかもね。

みんな、君が繋いでくれたご縁ですもの。

まだアレンジ完了してない曲もあります。
まだまだ作業はありますが、
ここがアルバム制作折り返し地点。
完成と、MV撮影と、発売・発送と、12月のライヴ、がむばります。

前日は、MV撮影の打ち合わせと、MVの衣装の打ち合わせでした。

制作のしのづかくん。
5枚同時シングルのMV集お持ちの方は、ブルーバック持ってる人なので、探してみてね(その頃から制作です)

タツヤさん。天野月子時代のMVのすべてを監督した巨匠です。

巨匠は撮影時間を押すことで有名だったので、そこらへん今回は厳しく監修させて頂きたいと思います・笑(スタジオ延長料金かかるようなら、マジでタツヤさんから天引きするからね)

ずっと撮影してくれたカメラマンさん数名から、
「え?タツヤさん撮るんですよね、僕も行きます」と声が上がっていると聞きました。
みなさんありがとうです。
みなさんにお会いできるの、楽しみにしています。

衣装は、大塚勇造氏の元アシスタントであった(一番弟子、と言っても過言ではない)
現役スタイリストのみどりちゃんに依頼しました。(Lichtの衣装担当)

蝶の赤い衣装や、ムンチャイのケープにしている着物の打掛けを染色したのも彼女、大塚さんの体調が悪かったり多忙だった時期に、大塚さんの代わりにわたしの現場についてくれた事もあります。

いつもイメージだけで話をする天野で申し訳ないけれど、
「チーム大塚代表として制作にあたります」と言ってくださったみどりちゃんに託します。
よろしくお願いします。

クラファン支援してくださったみなみな様のおかげで、
いろんな事がこんな風に大掛かりで進められています。

わたしひとりでは、絶対に出来なかった事です。

本当にありがとう。

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