二十歳制作のおもひで。

雑音生活 おしらせ

二十歳制作のおもひで。

アルバム『二十歳』は、
元所属事務所が残してくれたとんでもない量のアナログハンディーカム映像の、時期も撮影者も違う数本をデジタル化して、何が映っているのかというのと、現代の再生機器に耐えられる画質なのかを確認する、というところが制作のスタート地点でした。

ただ現場を押さえている映像だからね、特に動きがなくて無駄に長回ししているところも多かったし、
あらぁ〜これはこれはいにしえの映像ですね〜って画質だったけど、
むしろその古さがリアルだったので、
編集すれば1本のドキュメンタリー映像にできるのではないかと思った。
誰よりもわたしが、このドキュメンタリーを形に残したかった。

そんなことを思っていたら、
昔からよく利用してきたレコーディングスタジオの閉館のお知らせが届いた。
こんなタイミングでの閉館、戸倉氏がいたら最後にレコーディングしただろうな、きっとその場所から配信ライヴもしたに違いないって思って、閉館までに間に合うように「Starting Over」を書き、第一回目のAMANO FAIR開催決行をしました。

ドキュメンタリーDVD用にセレクトしたミニDVの全部のデジタル化が完了したのは、今年の1月末です。

わたし自身、はじめて確認する映像がほとんどだったので、めちゃくちゃ楽しく観ました。
全部の映像を編集しながら、自分の20年を振り返るいい機会になったと同時に、

プレイボーイズは、わたしの20周年、もう一度集まってくれないだろうか
って思ったんです。
DOCUMENTARY OF AMANO、みんなめちゃ映ってるでしょ?

会いたいなぁって思いました。
コロナでなかなか会いに行けないってのも加算しててね。

最後にプレイボーイズが集結したのは、戸倉氏の葬儀なんです。
それぞれとは個別に連絡取ってたけど、バックバンドとしては隔たっていたってのがあってね、
あの葬儀でのみんなの顔、わたし一生忘れないぐらい鮮明に覚えているんだけど、

このまま、わたしの記憶の中の最新プレイボーイズが、
葬儀の時のあの悲しい表情のままなのやだなぁって気持ちがあった。

誰かが亡くなると、その人がいる事で繋がりを持てていた関係は断たれて、
その人がいなくてもすでに確立されていた関係が残る。
この1年半近くで感じてきた事です。

みんなはわたしの元に集まってくれるだろうか、
あっきーはプレイボーイズ用に新曲書いたらアレンジしてくれるだろうか、
プレイボーイズ曲とブラックビューティー曲がどちらも存在する20周年記念のミニアルバム作りたいけど、
プレイボーイズ曲のアレンジなんて、あっきーにしか出来なくないですか、山田さん!!!
って気持ちで話をしに行ったのが、
今年の2月です。

すごく緊張して話をしたのを覚えてる。
あっきーは、籠島さんもじぇっとさんも、もちろん元弟子のしんくんも旧知の仲なので、
今どういう人たちがわたしを支えているか、よく分かってくれているひとりなんです。
昔馴染みの自分がしゃしゃり出て、今のチームを傷つけてはならないとか、
気遣いの山田さんですのでね、そんな風に考えて自分は一歩下がっていようと思った事だってあったかもしれない。

でも、その一歩下がってくれた山田さんが前に出ないと、プレイボーイズ曲は作れない。
だから、これからやりたい事を全部まとめた資料を握りしめて、話をしました。
分かった、やろうって言ってもらえて、本当に本当に嬉しかった。

あのね、アマノチャンこれもしたい
こんな事もしたいなあっきー
先に言っとくね、これも出来たらいいなって思うのアマノ

って次々と未来の話をしはじめるわたしに、

ずいぶん出てくるねwww

って笑われた事も覚えています。

でも、本当にあっきーを動かすのは、わたしの書く曲。
お願いなんかでは、心までは動かない。
古い付き合いなんで、あっきーのそういう音楽に真摯でシビアな所も、心が動いたらめちゃくちゃ熱い人だって事も、よく分かっています。
もちろん古い付き合いなので、絶対にごまかしが効かないハードでロックな大先輩の事もよく存じ上げていますし、
その真摯でシビアな双璧の後ろで、独特なユニークさで現場を和ませてくれる頭文字Jのお方もよく存じ上げています。

あー、13年の時を経てみんなの気持ちが動く曲を書かなくては。

もちろん、ブラックビューティーの面々も、よく存じ上げておる。
しっぽをちぎれんばかりに振って飛びついて来たかと思えば、ほんのちょっとした事で落ち込んでしまうワンコのしんくん(笑)
ギャグが一切通じない恐れの高い真面目な、その真面目さでめきめき成長し続けるハイパーのぞむ。
これはどうしたらいいだろう、これは?って矢継ぎ早に膨大な量の疑問を投げかけても、ズバッと解決してくれるプロの掃除屋じぇっとさん。

アレンジに対する遊び心やロマンチックの方向性が、戸倉氏に一番近いなとかねてより感じている長谷川さん。

はじめてアレンジして貰った時に、
それこそ1stアルバムを作った時ぐらいの、音楽を作って奏でる初期衝動的な楽しさを思い出させてくれた籠島さん。

隣でそっと佇んでくれるような優しい存在でありながら、天然すぎて異星人と交流している気持ちにもなるけんちゃん。

宇宙人のような佇まいなのに、なんだかわたしたち同じ星の生まれですよねって気持ちにさせてくれる生ちゃん。

純粋さと真面目さでのぞむとどっちが上なのか見極めたくなる平本さん。

ずっと影で支え続けてくれた、宰相のような、時にはお姉さんのような、妹のようなみかさん。
現場での目配りプロ、我らがホール長のみやおちゃん。

全部戸倉氏が繋いでくれた縁です。

みんなそれぞれ、思い出がたくさんある。
わたしとみんなで、それぞれの関係値もある。
みんなが幸せな気持ちになれるような、みんながみんならしく存在するアルバム作りたいな〜、そうなったら本望だな〜って思いました。

支援してくださったみなさまの気持ちが、わたしにさらなる力を注いでくれました。

そうして出来たのが、『二十歳』です。

クラファンの企画、実行、リターン制作、梱包、発送、
すべてわたしが中心になって、周りの人たちにサポートしてもらう形でやってきた。

作業が大変じゃなかったと言うと嘘になるけど、全部とっても楽しかったです。
それは、たくさんの人がこのアルバムを楽しみにしてくれていたからだと思うし、
これまでずっと、この大変な作業をスタッフは文句一つ言わずにわたしに笑顔を向けてやってくれてたんだなぁって思ったのでね、
どんな作業をしてる間も、幸せがこぼれる日々でした。

宅急便コンパクトプロじゃね?って思いながら颯爽と梱包していたはずなのに、手がじゃっきじゃきに切れて絆創膏しまくるわたしの隣で、
みかさんは涼しげな顔で美しい手のまま作業を遂行しており、
プロの足下にも及ばなかった自分に気付いたり(笑)

天野の事だから、至らない部分もたくさんあったと思うです。
さらなる至らなさがないように、みなさんのお手元にきちんと届くよう願うばかり。

さて、ライヴの練習に向かいます。

その前に、MV撮影第二弾だ。

その前に、通常盤『二十歳』も発射されるし、
ライヴチケット発売情報も告知できると思うよ。

20周年祭、まだまだ続くよ。最後まで楽しんでね。


【ちょっとしたお知らせ】
入場チケット2日間通し券を発売する12月上旬からの約1週間程度、
通販ショップ「Head Amp Lab.」内の他のアイテムの販売を停止させて頂きます。

通常盤『二十歳』も販売停止させて頂きますので、
2デイズライヴ前に確実に盤を入手しておきたいと思ってくださっている方は、
お早めに購入されてください。
通常盤は12月1日からの発売と表記してありますが、来週月曜から順次発送開始します。


Dear. Overseas fans
(海外のファンのみなさまへ)

We have completed shipping the return items yesterday.
(昨日、海外にお住まいのみなさんへ向けたクラウドファンディングのリターンアイテムを発送完了しました)

We are sending them via EMS to people living in China, Korea, Taiwan, Hong Kong, Spain (Chelva), USA, and Germany.
(中国・韓国・台湾・香港・スペイン・アメリカ・ドイツにお住まいの皆様には、EMS ”国際スピード郵便” にて郵送しました)

For those of you who live in Australia and Canada.
(オーストラリア・カナダ在住の方へ)

For those of you who live in Australia and Canada, due to Covid-19 and anti-terrorism measures, EMS has been suspended and will only be sent by sea, so it may take several months for your package to arrive.
(オーストラリアとカナダ在住の方は、現在Covid-19の影響及びテロ対策により、物品郵送のEMSの受付が停止されており、船便での国際小包郵送を選択する事しが出来ませんでした。到着まで数ヶ月かかる可能性もあると言われています)
We apologize for any inconvenience this may cause, and ask for your patience.
(大変お待たせしてしまう事になりますが、ご理解いただければと思います)

Thank you very much for your support from overseas.
(海外からの支援を、本当にありがとうございました)

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