「二十歳」ライナーノーツ。

雑音生活 ライナーノーツ

「二十歳」ライナーノーツ。

ライナーノーツ、ちょっとだけ書いておきますね。

届いてない人、もうちょっとだけいるんだけど、回れ右してあげてください。

ちなみに、現在チケット発売中のため一時的にアルバムの販売停止してますが、在庫あります。
販売再開したらどうぞどうぞです。

HATATOSE

これは前にも書いたけど、
アルバムタイトル「二十歳」にちなんで、
大人になるってのはどういう事だろうね?どっからが大人?という視点で、楽しいオープニング曲を意識して書きました。
アレンジャーのあっきーにもアルバム1曲目の指定をさせて貰いました。

アレンジのやりとりのハイライトは、
「僕はここで声が聞こえるんだけど……どうかな」
「大丈夫です、わたしも聞こえます」

で、

レコーディングのハイライトは、
「見えたねゴールデン洋画劇場」
「見えましたね」

だったと思ふ(笑)

クリームソーダ、わたしの記憶ではメロンソーダなんだけど、
打ち上げの席で飲んでいたら、
2デイズライヴのギターリスト2名からつっこまれた思い出があります。

いつかドリンクをカスタム出来るようなライヴハウスに出演したら、
出したいね、アイスがダブルの強めのクリームソーダ(笑)

相対性理論

月はどうして地球の周りを回っているか、という諸説の中で、
たまたま近くを通りかかったら地球の重力に捕まってしまった、というのがひときわ好きで、
わたしにとって音楽もそんな出会い方だったなと、
そんな気持ちで書いた曲です。

月と地球を感じるようなタイトルをいくつもいくつも考えたけど、
「宇宙に出かけていて地球に戻ってきたら、何十年何百年と経過していた」を物理的に証明できるこのタイトルになりました。

相対性理論が起こす時間のズレを、日常生活の中で例えると、
好きなことをやっているとあっという間に時間が過ぎる、的なことになるです。

20年、あっという間だったよ。20年沼に落ちてるとも言うね(笑)

ちなみにアレンジをしてくださった籠島さんは、
音楽家にならなかったら僕は物理学者になってたと仰っていて、
マジですか!!!!!!!!!(タイトルとぴったりすぎる!!!でもわたしに相対性理論を語らせてはならぬ←物理が苦手すぎてよく分かってない)ってなりました。

コーラスとハモで19本。
主メロはもう、納得が行くまでやりました。
こんなに時間がかかった歌入れはなかったかもしれないけど、
こんなにクリック聞かずに歌入れすることもなかったのではないかと思う。

このアレンジ、本当に好きです。
疾走感のあるMV、になる予定よ(まだ仕上がってないけど)

Black Swan

かつて黒鳥は珍しいを通り越して存在しないものと思われてて、
その名残りで「ありえない現象」の事をブラックスワンと言われるようになった。

友達を作るのが苦手だったわたしにとって、
今周りにたくさんの人がいて、
その状況を20年も過ごしてこれた事は、「ありえない事」以外の何ものでもない。

そういうものと、
醜いアヒルの子をブレンドしながら書いた曲です。

この曲は、ミュージカルみたいなイメージですというわたしの無茶振りにより、
長谷川さんとわたしとで、20人近いバックコーラス隊をしています。
長谷川さん、ありがとうございます(ぺこり)

感謝状のデザイン、何も公表せずにいましたが、
本来フェニックスであるところを黒鳥にしました。

ブラックスワンって、お尻の方が白くて、クチバシが赤いんだけど、
ジャケット衣装の色合いもMVの衣装の色合いも同じで、
ずーっと黒と赤と白がテーマにあったんだろうなって思ったりもしました。

Starting Over〜hatatose ver.〜

配信リリースした時から、アルバムバージョンは生カルテットにしようと思っていました。
もうすでに聴いてくださった方もいるのでね、大枠のフレーズはそのままににしつつ、ちょいちょい変化を差し込んで頂くという感じのカルテットアレンジにして頂きました。

ライナーノーツはすでに書いてあるので、こっちを読んでね。

このアルバムの中にあると、この王道ミドルバラードにほっとする感じがある。

ジョイフルノイズ

2019年に発売された、元所属事務所のオムニバスアルバムの中に収録されていた曲です。
どの自分のアルバムにも入る事ないままだったのが悔しかったので、
リアレンジ・歌録り直しで一新しました。

籠島さんにアレンジしていただく時に、平本さんにベース弾いてもらうのどうかなぁ〜、
ってじぇっとさんにちろっと相談したら(平本さんが籠島さんともよく仕事されてるのでスムーズかなってのもあり)
ありがとう〜〜平本喜ぶよ〜〜って言ってもらえたので、
TAGO STUDIOで山田さんのアシスタントとして来てくださってた平本さんに、
これからデモを送るのでまだ連絡行ってないと思うけど、
平本さんに弾いてもらいたい曲があってねと伝えたら、
平本さん、ワシの目の前で涙ぐんでなwwwwww

なんだこのピュワな青年は!!!!!!!(笑)

と思いました(笑)

このアルバムには山田一派のみなさんがほぼ揃っておる。それだけでめちゃくちゃ貴重な気がします。

ちなみに、ジョイフルノイズのビックバンド+サックス4声は、思った通りのニュアンスを出すために、なんと全部手弾きで打ち込んでくださったそうです。
ピアノ含め籠島さんが20人ぐらいいますので、みんなで籠島さんを感じよう。

雨に唄えば

この曲は、籠島さんに生ピアノを弾いて頂きたくて書いた曲です。
TAGO STUDIOにグランドピアノがあるのも知ってたので。

木造の小さな空間で歌っているような、
あえて高音域が木に吸音されたようなミックスにしています。

アレンジして頂く際に、じぇっとさんと籠島さんに伝えたのは、
「巨大獣」の中に出てくる紙人形は今、という視点で書いた曲だという事と、
アルバムの中で一番静かな曲になって欲しいという事でした。

歌入れの時に、何度も歌ってはいけないというのはこういう曲の事だって思う。
下書きした日記を清書したら、もはや日記じゃなくなる感じに近い。

籠島さんのピアノを聴いてたら、一緒に歌録りしてもらいたくなったので、せーので録って頂きました。
お互いにほぼ1発録りです。

音叉

今の、
コロナ禍と、
新しい時代を作ろうとこれまでの価値観をアップデートしようという流れの中で、
正義や自らの価値観を振り翳し、
会ったことも見たことも触れたこともない人を過度に傷付ける、
過干渉な世の中がほとほと嫌になってね、

というか、わたしは小さい頃人間が嫌いだったんだっけ、
てのを感覚を伴うくらいの勢いで思い出したんです。

無理にひとつになろうとするから、歪みが生まれる。
もっとバラバラになって、その上で個々を尊重できたらいいのに。

音楽人の輪というのは、
音楽を生業にしていたり、その輪の中にいないと感じられないことかもしれないんだけど、
どんな音楽が好きで、どんなきっかけで音楽をはじめてって事から、
趣味なんかもまったく接点のない人たちが一同に介し、
同じステージに立ち、時々同じ釜の飯を食べて、
同じ曲を作ったりもする、とっても不思議な集団だと思うんです。

その、個が個のまま集まってるのに、ひとつになれるところが、音楽の面白さなのかもしれない。

そんなわたしたちバラバラの音楽人が、一緒に音を奏でる時、
どんな時も守らなくちゃならないルールがひとつだけあります。
それは、同じ周波数にチューニングしている事。

それでこのタイトルになりました。

この曲を、趣味も音楽スタイルも人柄も全然違う人たち代表みたいなプレイボーイズに弾いて貰えた事、本当に光栄です。

ライヴのステージ上で、以心伝心する事ってたびたびあるんだけど、
みんな一斉にほぼ同じタイミングでずっこけるパターンもあるし、
最高に到達するパターンもあります。

こういう時、各々の周波数が響きあって、純音(=音叉の音)を奏でてるのかもしれないね。




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