バタフライエフェクト。

雑音生活 ひとりごと

バタフライエフェクト。

先日、月子時代にずっとメイクを担当してくれてた千紗子さんに会ってきた。
千紗子さんは現在、自分が愛用しているものを売るという、なんとも千紗子さんらしい小さくおしゃれなお店を構えている。

アルバム『二十歳』の制作の時に、千紗子さんにも連絡をしていた。
もうメイキャップアーティストはやめてしまったんだと言われ、千紗子さんの参加は叶わなかった。
ので、遅まきながらアルバムを持って行ったのでした。

どんなお店なのかはなんとなく分かっていたんだけど、
なんというか、
すっかりその地域のオアシスのようになっていて、
店内で商品を見ている人よりわたしのように話に来る知り合いが多く(笑)
千紗子さんパワーを全身に浴びました。

まさに、ここに来れば千紗子さんに会える、というお店だった。

メイクさんをやめて、思いっきり人生の方向を転換させた千紗子さん、めっちゃかっこいい。
ずっと現役でいる事のかっこよさもあるけれど、
もう年齢的に今までのように出来ない、出来なくなった自分がクリエイティブの世界にいるのはプライドが許さないとなった時、さーっと引ける人もかっこいい。

わたしはそういうタイミングでどっちを選ぶだろう、なんて事も思った。

そのお店で、わたしと同じように千紗子さんに会いに来ていただけの小さなお客さんがいた。
10歳の女の子で、2歳の頃からお店に来ているらしい。

多分、いろんな大人に言われすぎて二度とその言葉は聞きたくないぐらいだろうと思うけど、めっちゃくちゃ可愛い子で、
可愛いね〜って言われ続けただろうからどこか屈折してて、なんだか変わり者で、
目力が強く、それなのにダンゴムシを静かに観察してしまいそうな印象で、
周りから自然とポンっと浮いている強烈なオーラを放っていて、
わたしはその子から目が離せなくなった。

あ、この子は将来すごい人になるなっていう勘が働く感じ。
今まで何度もいろんな人にそれを感じてきたけど、子供に感じたのははじめてだった。

その子はちょっとしたオーディションを受けてきた帰りだったんだって話をしてくれた。
演技とか歌とかのオーディションだって言ってたけど、
詳しくは分からなかった。
ちょっと恥ずかしくて言えないんだろうとも、受かる自信がないから細かく言いたくないんだろうとも思った。

そう話してくれた話し声が、すっごい特徴的でかつ通る声をしてて、
え、誰かの声に似ている、誰だっけ、
あ、ビョークだ、ビョーク!と気がついて、
すごいいい声をしてるね、すっごいいい声だし、その声は他になかなかいないから、歌やるのめちゃくちゃいいと思うよ、女優さんも声がすごく大事なんだって聞くよと声をかけた。

途中で親御さんもいらしたので、つい声がすごくいいですねって力説してしまった(笑)

そしたら千紗子さんが、月ちゃんは歌手なんだよってわたしを紹介してくれて、YouTubeにあがってるわたしのMVをその子に見せようとした。
長い事売れない歌手ですよ〜おほほ〜(笑)なんて話をしたんだけど、
わたしのMVから目を逸らし続けられてね(笑)

普段の姿で会っている人の、MV姿急に見せられるとドキドキしちゃうわな!!そうよね、恥ずかしいよね!!ってなってわたしも千紗子さんもウケてたんだけど、
帰り際にまっすぐ目を見て「ファンになりました」って言って、
お店を飛び出すようにその子は出て行った。

今日月ちゃんと会った事が、あの子のこれからに、何か影響を及ぼすのかもしれないねって千紗子さんが言った。
そうなったら嬉しいなぁ〜、あの子が将来どうなるか楽しみだな〜〜。

というか、千紗子さんに会ってる時点で、その子はものすごい影響受けてると思うぞ(笑)千紗子さんは、自分が醸し出してるものは分からないかもしれないけどね。

お店に行く前に食べたお蕎麦。

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