怪獣。

雑音生活 ライナーノーツ

怪獣。

承認欲求という言葉をここ数年良く目にする。

いわゆる承認欲求がない人は存在しないと思う。
自分に価値を見出したいという人も含めて。

承認欲求が非常に強い人の中には、
周りに認めてもらえなかった、ちょっとした過去があったりするパターンもある。
周りの期待しているものが、どうも自分が目指したい方向とは違った、というケースもあるだろう。

今、人付き合いを希薄にしていられる時代になった。
誰もが小さい自分の快適なエリアの中で過ごすことが可能で、
そこから出なければならない必要性も少ない。
嗜好が多岐にわたるように、
自分の好きな場所を選び、好きなように生きる事も、昔に比べたら簡単になった。
周りに合わせる必要が少なくなったために、
大人になってから「あー、そうだ、こういうの苦手だったんだっけな〜」っていう自分らしさの軸を取り戻す人も増えているように思う。

その一方、
右向け右の圧力が、SNSによって可視化され、
とんでもない居心地の悪さが起きている。

ひとりひとりが個を尊重しやすい時代になって、
実際に顔を突き合わせる場所でも個を尊重する風潮なのに、
不特定多数の、顔も出さない人間が集まる場所では今まで以上の和を強いられる。
ひどく矛盾している、と思う。

矛盾してるな、気持ち悪いなって感じながら

で、そういうてめえはどうよ

って自分に問いかけながら書いたのが新曲「怪獣」です。

アレンジ初稿が届きました。
完成も、初披露も楽しみ。

うちの、小さな、甘えんぼうな怪獣。


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