わたしが煙草を吸い始めたきっかけは、
大学の頃の友人どもが揃いも揃って喫煙者で、
灰皿の設置されたベンチで煙草を吹かしながら談笑しているその輪の中に、自分も入りたかったからだったりする。
お酒を飲む人の輪があるように、
煙草を吸う人の輪が、昔はあった。
お酒を飲みながらでなければ話さないような事があるのと似てて、
煙草を吹かしながら話す時間は、人間関係を構築する上でけっこう大事なものだったし、
わたしはお酒が飲めないので、そういう意味でも煙草は大事なアイテムだった。
喫煙に関して、
煙草は健康への害があるとか、
周りの人の健康にも害があるとか、
喫煙はどう考えても浪費でしかなく、そのお金で別のことができるとか、
吸わない人からしてみると、こういう意見が往々にして出るものだと思うんだけど、
健康を理由に辞める人ってのは、少なくともわたしの周りはだけど、
病気になって、入院を機にってケースが多い。
健康に害があることなんて、はなから分かってるので、入院でもしない限り、健康のために辞めようってならない。
喫煙者は、ニコチン中毒患者なんです。
お菓子を食べるのを辞められない人、糖質制限なかなかできない人とかいると思うけど、
それとは基本構造が違う。
ニコチンが、幸せや満足感ややる気を感じる脳内物質を出すスイッチになっているのが、喫煙者です。
煙草吸わないと、そのスイッチを一向に押して貰えない状況になるので、
イライラしたり、落ち着きがなくなったり、抑鬱状態になったりします。
それを解消できるのがニコチンのみ、というループの中にいて、
自力でドーパミンやアドレナリンを出せるようになるまで、ニコチン断ちしてから短くても2〜3週間かかると言われてます。
だから、煙草を吸わない自分になってみたいと自分が強く思わない限り、
禁煙にトライしないだろうし、禁煙を持続させるのも難しいと思う。
一生、煙草辞めないかもなって思っておりました。
辞めようと思った事自体、今まで一度もないし、
減らそうと努力した事もない。
そんなわたしが、禁煙しはじめて半月経過しました。
今、禁煙補助薬のチャンピックスの供給がなく、
禁煙外来ではニコチンパッチしか処方されないんだけど、
ニコチンパッチで速攻で肌荒れしてしまったので、ノー補助で禁煙しております。
不思議と、イライラする事も、煙草が吸いたくて堪らないといった気持ちになる事もなく、
フラッシュバックのように、
「あ、そっか。このタイミングで煙草吸ってたんだな」って思い出す事があるのと、
特に最初の数日は、無意識で、もうそこにはないデバイスを探してしまったりはしたけど、
そのフラッシュバックする一瞬一瞬、別のことで気を紛らわせていくだけで、
問題なく続けてはこれてる。
ただし、
アッパー(覚醒)ドラッグであったニコチンの需要がないので、
自分自身がダウンしているのは確かで、
ずーーっと眠いし、横になったらいつでも眠れるのに、
夜は2時間ずつ中途覚醒してしまって満足に眠れず、
だからずっと昼間眠くて堪らないっていう眠りのループと戦ってきましたが、
やっとそこからも解放されつつあります。
今は、「このタイミングで煙草吸ってたな〜」ってところからも気持ちが解放されてるんだけど、
ふと思うです。
何かを成し遂げた時とか、
ここまでやったら休憩しようってなった時、
煙草を吸わないみんなは、なにして一息つけてるんすか?
わたしに教えていただけると嬉しみ。
