ルネサンス時代のバロック・ロココな文化は、
どにかくこれ見よがしに派手できらびやか。
そもそも、
「バロック」という言葉は後から付けられて、
いわゆる「成金趣味」みたいな、
派手すぎてちょっと悪趣味、みたいな言葉だったりします。
音楽の教科書や歴史の教科書で見たように、あの時代みんなかつらを被ってるよね。
かつらは、いわゆる「正装」でした。
背広のネクタイみたいなもんだね。
あのかつらを正装アイテムとするきっかけになったのは、
ルイ13世が、ヅラだったからなんです。
そりゃあ、巧みなカツラが作れる今でも、
「あの人ヅラっぽくない?」みたいな噂は立つぐらいですからね、
どう見てもヅラにしかみえないあの頃のヅラを、
上司中の上司である一国の王様が被ってしまったら、残念ながら噂どころじゃすまないわけです。
だから家来たちは考えました。
みんなで被っちゃえば良くね?
あのカツラを大絶賛して、世の中に広め、
派手で大きなカツラこそ美しいと言って、
頭上に船がどーんと乗ってるカツラ、
孔雀ばりの派手派手羽根つきカツラ、
などをどんどん推奨したのは、その息子ルイ14世。
息子は息子で、めちゃ背が小さいのがコンプレックスだったんだってさ。