この曲は、
2年前に発売されたmaiちゃんのアルバム「Distance」用に歌詞を書かせて頂いたものでした。
作曲者の戸倉氏から曲をはじめて聞かせてもらった時に、
「サビの一番最後のタタンタンのメロディーは、
何か英語のような言葉がいいんだけど、
そのままタイトルになるような単語が入るイメージで作っているのでよろしく」
というオーダーがありました。
曲を渡された帰路の途中で、
ドロップキック、という言葉が降りて来ました。
曲によって、歌詞が付けにくいメロディー、付けやすいメロディーがあります。
自分にとって得意と不得意に分かれてるだけなのかもしれないですが、
洋楽のようなメロディーのものは、基本的に日本語が入りにくいです。
わたしの曲で言うのなら、
Jam Tomorrowなどの英詩曲は、
はなから日本語で歌詞を書く事はないと思いながら作ってるわけなのです。
戸倉氏の書く曲は、洋楽的なメロディーのものが多いイメージがあるので、
こんなに日本語がすんなり入りやすそうな曲は珍しいな、という感覚が、
初聴時からありました。
そして、とんでもなく覚えやすい曲だとも思いました。
メロが頭を回る、というやつです。
歌詞が入る前の状態のデモ曲は、基本、メロディーがやや覚えにくいものなのです。
特に、歌声ではなく楽器でメロディーが入ってると覚えにくい傾向です、わたしは。
曲によってはメロを覚えるのに2日ぐらいかかる時もあります。
わたしのデモは歌詞が入ってないと聞いてもらえないのですが、
それは歌詞の世界観が分からないだけではなく、
メロディーが覚えにくいからという点もあると思うです。
歌詞書きは、メロの特徴を掴みメロ独自の個性を引き延ばす作業なので、
作曲者の想い描いているメロの世界観をどれだけ掴めるかが勝負で、
そこが難しくもあり、楽しい部分でもあるのですが、
ドロップキックに関しては、
他の人が作曲したものに歌詞を当てる難しさは一切なく、
ひたすらに楽しい作業だった、という記憶があります。
自分の曲で例えるなら、進め☆タイガーの歌詞を書いてた時に近いです。
作曲者が自分ではない歌詞のみの提供楽曲で、
そういう「ひたすらに楽しい」感覚になった事が今まで一度もなかったので、
もし機会があるのなら、
いや、ないだろうけどね、ないだろうけどよ、
もしもそんな機会が巡り巡ってわたしの目の前に舞い降りて来た折りには、
全力でカバーさせていただきたいと思っていました(笑)
すでに、
ニワカアメのセルフカバーの収録が決定していた頃、
もう1曲ぐらいセルフカバーをしてもいいのではないかという話がふと上がったのです。
脇目も振らず、ドロップキックを押しました。
そして、
やるならより全力で挑みたいと、
よろしかったら花たん、歌いにきてくれませんか?
あなたの声が必要ですと、依頼させて頂きました。
この曲のアレンジをして下さった380さん、
このアレンジがまた、
わたしの背中を「やっちまいな」って押して下さった気がしています。
ありがとうございました!
主メロのカマトト天野、
そのオクターブ下を歌ういつものテンション低い天野、
花たんの本物っぷり、
楽しんで頂けたらと思います(笑)
振付け考えたくなるね、ドロップキック。