「薔薇と真珠」まで。
10周年YEARでした。
5周年の時に5枚同時シングルをリリースしたように、
怒濤のリリースをしました。
英詩でセルフカバーしたアルバム「天晴」(外国人も知っていそうな日本語の中からチョイス)にはじまり、
アイドルに提供して来た楽曲カバーを軸に、Lichtまでに書き溜めていた提供用ストック曲で、お嫁に行けなかった子たちに歌詞を付けて歌った、こんな可愛い曲たちを自分が歌う甘くてしょっぱい感じを目指したミニアルバム「CHELSEA」
10周年記念に出したほぼリテイクアルバム「DECADE」
完全オリジナルミニアルバムの「薔薇と真珠」の4作品です。
「天晴」は、元関係者の繋がりを辿って、
英会話講師と大学教授を勤めていたTammyさん(ライヴも見に来て下さった事があるです)にご指示をお願いし、
二人三脚と言いますか、完全なる赤ペン先生と言いますか、
とにかく、わたしのつたない英語力を完璧に補ってくださって完成出来た作品でした。
その制作日記はここあたりにあるよ。
(続きの記事を追いかけるのがめんどくさいあなたにリンク集。その弐、その参、その四、その吾、その六、その七、その八)
「CHELSEA」
この中で、提供曲カバーは2曲。MONSTERに関しては5枚同時の頃に元は自分が歌う用に作っていて(文字れなくて5枚からあぶれたのだよ笑)Ride Onは幻となったライオンのカップリング候補でした。(Ride Onは、大昔に一度ライヴでやったよね。Pic Nicも、だいぶ前に書いていたなぁ。これも5枚同時の頃じゃなかったかな)
その2曲、アルバムに入れる場所がないと提供に回したのですが、時期がこんなにずれ込んでも、自分で歌えた事嬉しかったです。
このアルバムタイトル曲のCHELSEA。これはアルバムの為に書き下ろしたのですが、50〜60年代ぐらいの、アイドル的な少年が歌ったもの、を意識してはいます。シルクハット被ってステッキ持ってサスペンダーしてる、少年チャップリンみたいなイメージ。アレンジ含め、個人的にとても好きな曲です。ほんとはライヴでは踊りたいのよ、ギター弾いてなければ。
打ち込みメインのアルバム。全体的にきらきらしておる1枚です。
ほぼ、天晴と同じ時期に作っておりました。
こちら天野、英詩ちゃくちゃくと書いてますがそちらアレンジはいかがですか応答どうぞ、みたいな。
この年はちょうどチェルシー40周年で(飴のほうね)いろんなチェルシーが街にあふれておりました。
噂のチェルシードリンク飲んだよ、という記事はこちら。
アルバムCHELSEAのライナーノーツはこちら。
ちなみにチェルシーのジャケットで着ているワンピースは、チェルシーのバタースカッチをイメージしています。バタースカッチは甘くてしょっぱい。おやちゃんとアルバムのテーマに添っている(笑)
そのまま続けてDECADEのレコーディングに向かいました。
時期的に震災前後をはさんでいて、スタジオの電気をほぼ消して、暗がりの中で作っていた記憶です。
「薔薇と真珠」
インディーズ女性シンガーソングライターのミニアルバムの定番、
みたいなものをイメージしています、ジャケット。
女性シンガーソングライターは、
普段、化粧っ気のない人が多いです(少なくとも身の回りでは)
撮影やライヴの時にめちゃくちゃ濃いメイクをするので、
自分の肌の事を考えての行動だったり、
制作現場は素でありたいという心の現れかもしれないですが、
そういうものを少し表現しようと、
綺麗に化粧されてない感じがいいなと思って、衣装からメイクから全部自分でやっています。
土っぽい感じを目指しました。
(ちなみにLichtの衣装は、大塚さんの元アシスタントで、これまでの数多くの衣装制作に携わってくれた方が担当してくれています)
ちなみにジャケットの頬に付いている薔薇の花びら、
あれは本当にテープで付けています。
わたしはひとつの枠の中に入っていると感じたら、それをぶち壊したくなるタイプ。
「Licht」で髪をばっさり切った時にちょっと思ったのです。
ぼくの髪〜〜が〜〜〜腰まで伸びて〜〜〜
前と同じに〜〜〜なあった〜〜ら〜〜〜〜
てやんでいばーろーちくしょーみたいな反骨精神があふれるかもな、と。
(結局伸び切ってはいないのだか)
それでも一度閉めた蓋、どうやって閉めたのか、どうやって開けるのか、
ちょっと忘れていました。
そんな時に花たんから曲依頼が来たのです。
そう、ニワカアメ。
これで一気に蓋が開きました。ぼーーーーーんと開きました。こじ開けられたとも言います(笑)
サウンド的にごりごりなロックではないけれど、 あの曲を作りながら、
なんだ、開くじゃないかと思いました。
その経験を経由してからの薔薇と真珠でした。
開きました!開きましたよ奥さん!!!
と応援してくれるみなさんに真っ先に伝えたかった。
その感謝の気持ちを込めた作品です。
美しい色の魚と出会った
わたしの中では、色とりどりのたくさんの魚たちをイメージしています。
口を閉ざしていたアコヤガイさんが触れたたくさんのやさしさ。
薔薇と真珠のライナーノーツはこちら。
薔薇のようにPV撮影帰りのコーヒーフロート。