卒業式に泣く人ですか?
わたしは泣いた事がありません。
これからも友だちは友だちだし、
価値観的に合いそうにないけどその場所にいたから表面上仲良くしていた人なんて、
結局顔を合わせなくなればそれまでの関係だと思うタイプなので、
卒業式に泣く人の本当のところは、今も理解出来てないと思います。
そのぐらい、わたしの学校への思いは薄いのだろうなぁ。
学校という区切られた空間は、ただ狭いだけで、わたしにとって何の魅力もなかった。
でも、
卒業式に泣く事に近い感情を、理解出来るようにはなりました。
わたしの人生は、いつも去って行かれる側なのです。
自分から決定的なさようならをした事がありません。
メジャーデビューシングルとなった「菩提樹」
これはきっと、この曲の中のどうしようもないわたしらしさを理解してくれたスタッフが、
メジャーデビューシングルとして選んでくれたのだろうと、今でもそう思うのです。
わたしはずっとここにいる。
たくさんの人が通り過ぎて行く、その背中を見ながら。
でも、
逆の立場を知りました。
どこかに居なくなってしまうわけじゃないけれど、その場所から離れて行く側の気持ちを知りました。
「翡翠」の「あなた」の立場。
ああ、これはけっこうしんどいんだなと思いました。
大きな何かが変わるわけじゃなく、
自分の日常はこれからも続き、同じように紡がれて行くと分かっているのに、思いのほかしんどいなと。
わたしのこれまでの日常風景の中にいてくれた人の日常も、変えてしまいますしね。
だからこそ、わたしは大丈夫ですよって、これからもわたしは傍若無人なわたしですよって、そういう気持ちを込めたかったです。
“贅沢な日々”は、人生が終わるまで続くのだもの。
シンガーソングライターなので、
こういう気持ちこそ、形に残さなきゃなって思いました。
人生の、なにがしかの岐路にさしかかった時、この曲がどこかで役に立つとわたしは嬉しいです。
■余談■
歌詞カード、ただでさえアレなのに、文字小さくて読みにくかっただろうなぁと思います。
実物はこういう大きさ(A3/もしくはA2)でした。
ちなみに、歌詞用に耐水性のペンをいろいろ試したのですが(油性だと滲むだよ)
このペーパーメイトフレアのペンが一番黒々としておりました。
絵を描いたりするのにはちょっと太め(0.5〜0.7ぐらいかな)だとは思いますが何かの参考にどうぞ、です。