会場のduoは、
わたしの初ライヴの会場club asia、
初ワンマンだったWESTの向かい側、
そしてGazooのCMオーディションの会場になったEASTの隣にある。
それらはすべて、「箱庭」から「菩提樹」までのわずか半年の活動の足跡。
それはもう、思い出が溢れ返ってきます。
とはいえ、
当時のわたしはプレッシャーでぱつんぱつんだったのか、
必死すぎたのか、
どんな会場だったかなんてほぼ覚えちゃいないのです。
今回待ち時間が長かったので、本番前に少し外をぶらつきました。
あぁそうだそうだ、WESTは階段登った先が入り口だったなとか、
そんな事まで改めて確認したりした次第(笑)
でも、朧げになっているからいい事もあるよね。
嫌な思い出は断捨離して「ゴミ箱を空にする」タイプなわたしは、
いい思い出しか心に残って行かない傾向で、
いい思い出=事実より輝き130%増量キャンペーンにもなるので、
増量のため「あれは輝いていた」と捉えてる事が多々なんじゃないかと思うよ(笑)
あの頃ではっきり覚えているのは、
自分の出来なさ加減がとんでもなく悔しかった事。
あの頃悔しかったから、今がある。
だから初期の思い出はひとつひとつ、今なお光輝く思い出として刻まれています。
リハーサル、2階席からの風景。
9組の出演順、順番は実際当日までちゃんと把握してませんでしたが(なにせ人数多くて)
バグがトリを務め、月はその前だと最初から聞かされていました。
わたしは過去5回の音の倉、去年はトリを務めたんですけど、
トリから2番目が定位置なんです、実は。
27日、本番当日にバグはメジャーデビューですからね、それはそれは盛り上げたい。
そう思ってセトリを組みました。
1曲目だけ、どうしても歌いたくて「月」を選んだ。
この曲のアレンジ、温度的に冷たいと思っています。
氷のような冷たさじゃないけど、
地球からみた暖色の月ではなく、
宇宙に浮かぶ、青白い月のようだと思うのです。
わたしの作品の根底にある、冷たい色がこの曲には詰まってる。
そう思っています。
そして早くも2曲目からスポーツの時間でした。
ヒールの高いブーツと低いブーツ、ふたつ用意してたのですが、
このセトリは瞬発力が命だと、
動き回れるいつもの低いブーツを選びました。
この前髪のようなぴょっとした髪、
くっそ邪魔だなと途中で思いましたがそのまましばらく歌いました、ええ。
髪を戻すその一瞬で自分の勢いが失速するのが嫌だったのよ、ええ。
そうよねしんくん、じぇっとさん。
竿師二人の弾きっぷり、いつもわたしの視界の隅の方でちらちら写ります。
月ちゃんのステージは着替えるよと言ってわざわざ別衣装を用意してくれるじぇっとさんの優しさ、
この数曲の間でいかに自分たちの印を残せるか一緒に気合いを入れて来てくれるしんくん、
いつでもナチュラルで誰にでもフラットに接してくれるのぞむ、
いつもありがとう。
今回、のぞむのソロショットがないんよねー。
わたしが紛れ込んでてごめんよ。
お客さん、少なかったけど、
その分思いっきりのびのび動いてね、とも思いました。
鮫かな。
鮫だな。
渋谷駅キカレテモネ、ワタシ道シラナイネ
ステージ上のわたしたちは照明がどうなっているのかほとんど分からないのですが、
こういう瞬間は、
たとえ目をつぶっていても、
お、わたしにしか光が来てないね今、というのには気づくです。
今年最後に歌った曲は「鳥籠-in this cage-」
個人的にいろんな事があった1年でした。
ツイッターでわたしの今年の漢字は「転」だと言いましたが、
ひとつのコマがちょっとでも動くと、その周りにいるコマも動く、
人間関係というのは、そういう風に繋がっているんだなというのも感じたし、
それらは、これからも繋がっていくからこその動きなのかもしれないとも思いました。
自分が活動を通して繋がって来た証でもあり、今年を代表する1曲として「鳥籠」を選んだ。
この曲は、自分が思う存分叫べるような高めのキーにわざとしています。
音の倉Ⅴの「鳥籠」は、思う存分叫べた気がしたよ。
最後にひかるさんに呼び込まれ、「セイリング」をみんなで歌わせて頂きました。
わたしに突然MCを振ったらダメですひかるさん。
何言ったか全然覚えてないぞ(汗)
増田ミシン。
歌に乗せて感情を解放するタイプだなぁとリハを見ながら思いました。
マイペースなのに、気い使い。
その極端なふたつのバランスを、歌でとってるかのよう。
リハ聞いてて、決して曲に感情移入したわけではないんだけど(と思う)なぜか涙が零れました。
それを横にいたみむらに見られて「ミシンちゃん月さん泣いてるー」って本人呼ばれちゃって姐さんちょっと恥ずかしかったよ(照)
愛条煌輝琉(BugTheMicボーカル)。
ひかるさんは、太陽のような方。
全員がきちんと明るく照らされるように、いつもいつも周りを見てる。
メジャーデビュー、おめでとう。
さらに熱く燃えていってね、太陽として。
その隣の中山彩。
楽曲的にも、人柄的にも大人な彼女。
なんだけど、
自分の出番の後、2階席から観覧されてたみたいで、
はぁぁああああもうわたし泣いてしまってぇぇえええ
と鼻を真っ赤にしながら「セイリング」の前に楽屋に戻ってきました(笑)
あやっぺ、ピュワ!!!ピュワすぎて姐さんまぶしかった!!!(笑)
※同じく2階席にいたBugのけんたろうから、ちょ彩さん号泣今からセイリングwwwと心配にすら思ったという証言も頂きました。
あのね、わたしのライヴ写真だけセレクトしてスタッフ送ってくれたはずなんだけど、
この写真が紛れ込んでおりましたので本人に無断でえいっと載せます(笑)
ヨザクラスピカ(笹岡水樹)。
みむらは妹かな?と思っています。
いや、新人のみなさんもれなく義理の妹みたいなもんだけど、
みむらはもうちょっと近い何かを感じる。
わたしが元音倉の3人娘末っ子だったからなのかなぁ。
ハイトーンヴォイスの、わたしよりもずっときらきらしたロック。
オーダーメイドのギターを持つぐらいだからね、どんだけマニアなのかとも思います。
スピカのリハを見ながらしんくんと「この曲めっちゃツボです」「わたしも」的な話をしておりました。
吉田茉以。
司会進行も兼ねてたから、出演者の中ではまいちゃんが一番大変だったよね。
舞台袖から、ステージこっそり見てました。
ひかるさんが太陽なら、まいちゃんは人の輪を繋ぐ糸のような存在。
その目配りがすみずみまで行き届く感じに、救われてる人はたくさんいるだろうと思う。
わたしも、そのひとりです。
そしてグランドフィナーレ。
相良心さん。
はじめて目の前で歌っているのを拝見させて頂きました。
おぉぉおおかっこええ。
圧巻過ぎてその感想しか出なかった。
彼女のバンド「回路-kairo-」の2枚組CD、発売されたみたいです。
よろしかったらわしにもください(買えよ)
そして奥田美和子さん。
バイオリンを交えたアコースティック編成のライヴ。
美和子さんがツイキャスで言ってらした
「自分は曲の伝達者であって、その曲そのものじゃなくていい。曲は聞いて下さった人のものになってほしい」というスタンス、
いつもそこに美和子さんの生き様を感じる天野です。
今年は美和子さんとのユニットからの1年でした。
ご一緒出来て、本当に嬉しかったです。(なんといったって13年ぶりの再会だからね)
水と油ですからね、わたしたちにちょっと味がついたら美味しいドレッシングが出来る可能性があると言う事です。
またいつか、ご一緒出来る日が来る事を楽しみにしています。
音の倉Ⅴ、お越し下さったみなさまありがとうでした。
刺激しあえるメンバーとのライヴ、楽しかった。
このブログ記事が、2014年最後の更新になります。
今年1年ありがとうでした。
みなさまよいお年を!
みむらのギターで店長が見切れてる。