「元服」発売まであとわずか。

雑音生活 ライナーノーツ

「元服」発売まであとわずか。

「元服」「BLACK BEAUTY」発売まで1週間なので、
元服収録曲にまつわるエピソードを少しだけ書き綴ろうかなと思います。

「蝶」と「聲」「くれなゐ」に関してはもうけっこう語ってきてるので割愛します。

(過去にどんな話をしたんかなという方は、
 眞紅の時のディレクターさんとの対談記事や、
 ツイッター上での零関係のつぶやきをまとめてくださってた、
 こちらを閲覧してやってください)

「ZERO/ゼロの調律」は、
眞紅のファンブック「くれなゐの社」か何かで(インタビューだったかな)ちらっとそんな話をしてくださってたのですが、
元々は、同時に英語verも欲しいという依頼だったのです。

日本語で作った曲を英訳していく事の方がはるかに難しい。
そう思ったので、英詞を先に制作して日本語訳していく事にしました。

英語、もともと得意じゃないです。

なので、曲を書くまでに英語の勉強に明け暮れました(途中で英語の楽しさに目覚めてその後も1年ぐらいは楽しく勉強したんだけど。笑)

わたしが英語の先生(非常に真面目な5ヶ国語話せる台湾人♂)に、
「メガネはglassesでしょ。ズボンはpantsでしょ。ふたつあるものはSがつくでしょ。じゃあなんでブラはbraなの」
というセクハラな質問をしたのはこの「ZERO」を作ってた頃です(笑)

月蝕の儀式は、記憶をなくす後遺症が出る。

では、とうに儀式を受ける覚悟はあるけれど、
実際にその直前になった時、
つまり記憶を完全になくす前に自分ならどうして欲しいだろう、何を想うだろうと、
その事を考えながら歌詞を綴りました。

「NOISE」は、
「ゼロの調律」を書き上げた後で、
もう1曲エンディング用に欲しいと追加で依頼されて書いた曲です。

同じ作品に2曲連続で書く事になったので、
これまたひっっじょーーーに苦戦しました。

でも月蝕の資料を渡された時、最初に思い浮かんだタイトルは実はNOISEの方だったのです。 
頭の片隅にある、掘り起こせない記憶の欠片が時々鳴り響く、ようなイメージが浮かんだので。

そのイメージを元に、
「ZERO」の視点と逆の、
咲いた側の視点で書きました。

ちなみにこの曲にも英語verがあります。
iTunesとかで配信されてるよ。

「鳥籠-in this cage-」は、
あまりゲームの内容を事細かに知らされていませんでした。

主題歌が他にある中で、
それでも依頼をしてくださった事、とてもとても光栄でした。

わたしが頂いた資料は、
儀式とラスボス側のエピソードのみ。

そっち側のエピソードしか知らなかったので、
主題歌と全然違う世界へ舵を切れたとも思うし、
一番恐れていたのが主題歌と内容がかぶる事だったので、
後になって主題歌を聞いた時にめっちゃくちゃほっとしたです。

濡鴉のラスボスさんは、わたしに近い部分があると感じました。
ウタカタとかにちょっと近いでしょ。

なので、零の曲の中で一番迷いがなく書けました。
ああ、この感情は知ってるなという感覚というか。

待てど暮らせど来ないから、純白だったはずなんだけどなんか自分黒くなっちゃったなぁみたいな。 

「元服」ジャケットの衣装は「BLACK BEAUTY」とこの「鳥籠」をイメージしています。

この衣装がもし真っ白だったら、白鳥とか、ウェディングドレスみたいじゃない?

元服撮影オフショット

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