7月1日、AMN THE FINALが開幕した。
梅雨の終わりのこの時期、天気は非常に不安定であった。
20時まで雨天であると予報されていた当日について、天野はこう語る。
「お客さんが並び始める頃には止んでくれないかなと思ってたんですけど、無理かなと思ってました。昼過ぎには止んで、やったーーー!!でした。」
会場リハーサルは、DVD制作チームのカメラさんもリハーサルをしていた。
出音のチェックをしながら音響チームへの細かな指示をするプロデューサーの戸倉氏。
当日のライヴを撮影をしていたカメラマンは、
「本番、僕が動けるスペースがないと思って、リハーサルの写真撮りまくっちゃいました。」
と話した。
その言葉通り、本番写真はほぼ同アングルからのものであったので、リハーサル写真をもう少し掲載しようと思う。
7月1日のバックバンドはBLACK BEAUTY。
ドラマーの北村氏はこう語る。
「僕、(サポートしてきたアーティストさんの譜面の中で)月さんの譜面がダントツで一番多いです」
ギタリストの平井氏はこう続けた。
「俺、まだやったことない曲あったんだ(笑)って思った」
天野はこう語った。
「プレイボーイズとブラックビューティー、やってきた長さも回数もプレイボーイズの方がちょっとだけ多いと思うんだけど、ブラックビューティーは新旧の曲をサポートしてくれてるのでね、やってきた曲の多さは確実に上です。いやほんとにありがたいし、ほんとに頼りにしてきました。しかもここに来て初披露の曲もあるわけで(笑)AMN恐るべしですよ」
さて、そろそろ写真を本番のものに切り替えるとしよう。
今回のAMNは同率位が非常に多いのだと小耳に挟んでいる。
それだけ票が割れた、という事なのだろう。
初日は100位が6曲、94位が12曲、82位が2曲の計20曲が披露された。
「この曲こんな位置なの?ってのもちらちらありますよ。上位だけじゃなく、ランク外も含めて(笑)聞き飽きたんですかね(涙)」
ライブの中盤までは下位ランクとはいえ意外と耳馴染みのある曲が続く。
中盤以降から、天野のMCの言葉通りの「未開発エリア」に突入した。
イントロを聞いて「あの曲だ!」と分かるものは、会場側に何がしかの反応がある。
94位の曲の中で、観客席が完全に無になった瞬間があった。
歌い始めるまでの間に、あの曲名が分かった人はいたのだろうか。
僕の胸にそっと閉まっておきたい事案だ。
衣装はバルーン袖のシャツに、インディゴブルーの夏っぽい生地に大きな刺繍があしらわれたロングスカート、アンクルストラップ付きライトブラウンのフラットパンプスであった。
AMN=発表会、という路線そのままのスタイルをTHE FINALまで貫いた形だ。
天野は、7月8月の8本番はわたしの音楽人生の大きな財産に成り得るものだと言う。
財産にするために、日々駆け抜けたいと。
AMNはファンと自分のお祭りだと言い切る天野。
祭りはまだはじまったばかり。
明日から次のリハーサルがスタートする。