自分のアルバムでもそうだけど、
アルバムを作る時って、
こういう曲を作ったから、次はこういう曲書こう、
こういう曲が足りないから次はこれを書こう、
って感じに曲がばらけるように作っていく事が多いです。
本日歌入れが終わった増田ミシンのアルバム「ピアス」に関しても、
テイストがだいぶ違う曲を2曲ずつ送っていきました。
遊び心な曲とバラード、
感情をぶちまける系と感情的になりすぎると曲全体のバランスが崩れる系みたいな感じで。
歌詞書く方もメリハリ効いていいかな、とか思ったりもしたんだけど、
そういう曲たちをまとめてどんと歌入れすると、集中力やら気持ちの切り替えやらで神経すり減るだろうなと思った、そんな二日間でした。
しかも歌うのが簡単な曲たちではないからね。
ミシンのブログでも書いてあったのですが、
歌い回し方とか、歌詞とかちょこっとだけ手を加えさせてもらいました。
ここのメロディーさ、オケがこう来てるからこう変えない?とかもありました。
実際に自分の歌でも、家で練習したものを録音して聞いてみて「あー、この言葉ならこっちの譜割りの方がいいかな」って急遽変えたり、オケが出来上がってからメロを変更する事あります。
歌入れって、わたし何すればいいのかな??わたし、歌う人の邪魔になったりしない??って思ったりもしたんだけど、
メロディーの最終形まで携われたので、行ってよかった。
歌入れのディレクションをずっとしてきた戸倉氏がスタジオに着くと、
とたんにミシンの歌はシャキッとする。
この緊張感のような安心感のような空気感は、わたしには与える事が出来ない。
この感覚は、
わたしも戸倉氏がディレクションしてくれてたから分かる。
わたしはひとりで歌うのも慣れたってのもあって、
自分の歌を、時々エンジニアさんの意見を交えつつ自分でディレクションするか、戸倉氏にディレクションしてもらうかの二択しかない。
他の人には任せたくない。
でも、今のテイク凄い良かった、ってのは、
ミシンと戸倉氏とわたし、不思議と満場一致するんだよね。
戸倉氏を差し置いて「今のでOKでーす」と、わたしは何度口を挟んじまったか分からん(←天野さん邪魔案件。汗)
でも、これが完全に一致するのってすごくない?さっき歌ったのとどっちのニュアンスがいいですかってだけだからね。
これって歌に対する好みの問題だから、歌い手本人含め、なっかなか一致しないものなんだよ。
ここが一致するのってすごいなーと。
なんだろね、流派みたいな感じ?
それとも増田氏の歌のなせる技か。
ミシン、歌詞を見ないで歌うんですよ。
真っ暗闇の中で。
つまりまる暗記してくるんだ。
え?わたし?
わたしなんか天野用に拡大コピーしてもらった歌詞見て歌ってるわ。
別に老眼じゃないわよ、言っとくけど。
1曲だけハモで参加しました。
増田さんの影にひっそり隠れるような仕上がりになってて欲しいです。
それだけを目指して歌いました。
アルバム完成、たのしみ。
アレンジャーさんがほぼ曲毎に違うってのもあるけど、
わりと色とりどりなアルバムになる、と思います。
限定発売のCDは完売してしまいましたが、
配信リリースもあるようなので、続報は追ってお届けします。
ミシン、戸倉氏、アレンジャーのみなさま、お疲れ様でした!
よく見ると、自撮り棒。