わたしは詞先で書かないので、
歌詞のストックは一切持たない。
これ、ストックを持ってる人と持たない人に分かれると思う。
どちらがいいというものではなく、
音に対しての歌詞の役割をどう持たせたいか、の違いだと思う。
わたしは音に合わせてパズルみたいにはめていくのが結局好きなんだろうけど、
歌詞って、文章よりもずっと短いけど、
じゃあキャッチコピー考えるの得意かと聞かれると、わたしに限って言うならそんな事は決してないし、
文章書くのも別に得意じゃない。
曲が物語のようだ、と言われる事はあるけど、
小説は書けない。
わたしの言葉は、活字表現だけでは恐ろしく稚拙な事を、誰よりもわたしが一番知っている。
稚拙だから、音数に縛られたい。
メロディーの運びと、セッションしながらひらめくぐらいがちょうどいい。
スタジオミュージシャンも、
その場でセッションしながらレコーディングしていかれる方と、
そうでない方に分かれる。
その方の性格ではなく、担当楽器の役割を各々重視した結果、準備するかしないかに分かれてるって感じ。
レコーディング現場ではじめて音を聞いて即興で弾くミュージシャンが、
「事前にフレーズを考えていても、結局は他の楽器とのアンサンブルだから、ノープランで行く事にしてる」
と言っていた事があるんだけど、
わたしの歌詞はこれと同じ。
ひらめきの引き出しをたくさん持っていたい。
ミュージシャンはいろんな現場で弾き続けたり、セッションライヴをする事が引き出しを増やす事に繋がるらしい。
歌詞の場合は、どれだけインプット出来るかにかかってる気がするので、
いろんなものに興味を持って、いろんなものに触れていたい。
お庭のカラスウリ。
実がなるって事は、花が咲いてるわけなんだけど、見た事ある人いるかな。
カラスウリの花は、夜にしか咲かない。
カラスも食べないカラスウリ。