前にAMN THE FINALをしてた時かな、
倉子さんに、月さんは自分の曲に票を入れるとしたらどれ?
って聞かれました。
どれが一番好きってのはないんだけど(人がこの曲いいねって言ってくれたら、そうか、じゃあわたしも好きって思う単純なやつです)
この曲、歌ってて本当に綺麗だなっていつも思う曲はあるよって、2曲答えた。
そのうちのひとつは巨大獣。
レコーディングをどこでしたのかも覚えてるし、
曲が仕上がっていくのを聞いていたコントロールルームで、
あまりのオケの美しさに涙が零れたことも覚えてる。
オケを聞いて泣いたのは、巨大獣がはじめてだったんじゃないかなぁ。
この曲、途中で晴れてくる感じとかしない?わたしはするんだよね。
だからね、すごく綺麗な曲として、わたしの中にインプットされてる。
わたしは、落ちそうなギリッギリのところで、それでも落ちない、むしろすっくと立ち上がって前に進もうとする姿に、
猛烈な美しさを感じるんだよね。
これは生き方の美学の話に関わってくる話だから、
なかなか人と完全一致では共有できない、って思う。
音にするとなおさら。
人によって、綺麗だと思う音って違うからね。
このギリッギリの世界、サウンド面で増幅して表現してくれるなぁって思ってきたのが、戸倉氏。
少し濁ってて、ややカオスなのにとても美しい何かみたいな。
わたしはそんなにたくさんのアレンジャーさんを知ってるわけじゃないけど、
こういうどこか濁ってる美しさって、戸倉氏サウンドの醍醐味のひとつだと思うんだよ。
今日は、明日の歌入れの数々のアレンジされたオケを一日聞いてたんだけど、
新曲のアレンジ中に、わたしの色が混ざってるのを感じる。
みなさん、どこかで、わたしの曲ってものに寄せてくれてる。
サウンドがカオスで濁ってるとね、なんだかとても美しく感じて、すっかりぐっと来る身体になってしまっている天野だ。
みなさん、アレンジありがとうです。
さ、寝よ。