わたしにはアレンジの才能がない。残念ながら皆無だ。
こんなにたくさんの曲をアレンジして貰っているのに、ノウハウを学べる脳がない。
「わたしがイントロのリフとかストリングスのフレーズとかピアノフレーズを作ると、だいたい歌メロになってしまうんだが」
と困って相談したことが昔あったんだけど、
「それでいいと思うよwww」
と言われたまま、
そこから半歩ぐらいしか成長していない。
イントロフレーズがたまにちゃんとイントロに残る事もあるけど、
サビやCメロと言われる部分の歌メロにチェンジされた事の方が多い。
ベースフレーズは、考えるのちょっと好きというか、デモを作る時に和音よりベースを先に打ち込む事もあるんだけど(アレンジャーさんの邪魔になるから結局フレーズを思い浮かべてもほとんど平打ちに直してるが)
多分それは、キー的に歌えないからだと思う。
だからわたしのDEMO音源は、雰囲気だけ伝われば程度の、必要最低限の音しか入れていない。
それをアレンジして頂けるのだから、
アレンジャーさんというのは本当に尊い。
今、自分でアレンジャーさんをセレクトさせて頂いて、依頼させて頂くようになった。
この人ならこう来てくれるかな、
この人の遊び心を拝借したい、
この人にお力を貸して頂きたい等々、
曲を書いている時からそんな事を思ってセレクトさせて頂いています。
それでも、このアレンジャーさんにお願いしたいと思う一番のポイントは、
その曲を、誰よりも一番理解して下さる、とわたしが思う人なんです。
この子の面倒、見てやって貰えますか?って感覚かもしれない。
今日アレンジャーさんから送られてきたアレンジデモ段階の曲は、
歌詞を何度も何度も書き直しました。
「違う違う、こっちに行ってはいけない。言葉なんかでこの気持ちを表現してはならない」
と何度も思って訂正した。
歌詞を書いているのに、言葉で表現したくないのだから、だいぶ矛盾しておるのだけど、
今作っているアルバムの柱になっている裏テーマは、
「矛盾」なのです。
こう言ったらこの人はきっと喜ぶ、というのを分かっている人は、
その逆の、
こう言ったら立ち直れないほどの痛手を負う、というのも分かっていると昔話した事がありましたが、
人というものは、とかく矛盾しているとわたしは思っています。
世の中矛盾だらけ。
大事なものは目には見えないって、星の王子様でも言ってた。
全部の曲がそうではないけれど、
矛盾しているからこそ伝えられるものがあるはずだと信じて作っているので、
そんなところをほんのり楽しみにしていてください。
貼る写真がないので、
絵でも載せておきます。

麦さんはこの絵のように、
ベッドに横で寝ます。
縦に直しても、直しても、直しても、
我が物顔で横に寝ます。
縦に使って貰えたらお互いもう少し広々として身動きが取れるはずなのに、
大いなる矛盾なのです。
セミダブルベッドが欲しいです。