自分の数字と1でしか割り切れない数を素数という。
というのをいつ教わったのか、
算数時代から数学が嫌いなわたしは覚えてはいないけれど、
素数には馴染みがあって、
昔から好きな数字です。
2、3、5、7、11……という感じで素数は無限に続く。
どういう法則で発生しているものなのか、いまだに解明していない。
孤独な数字と捉えるか、
頑固な数字と捉えるか、
1でしか割り切れないなんて面倒なやつだと捉えるか、
いろんな方向に舵を切れそうではあったんだけど、
もともとこの曲は、
額面通りの言葉ではなく、
その言葉の裏側を音楽を使って伝えることができるだろうか、
という実験をしてみたくて作り始めていて、
さかさまだから、
タイトルに逆数を選んだ、という経緯がある。
3の逆数は3分の1。
15の逆数は15分の1。
どんな数字にも逆数は存在していて、
分母が逆の、自分とはさかさまの数字にかけたら、
もれなく1に出来る威力を持っている。
自分以外1しか割り切れない面倒な素数でも、
逆数を掛け合わせれば1になる。
まるで、
掛け合わせることで「ひとつになれる」みたいだなと思った。
世界でたったひとつしかないネジと、それに合うたったひとつのボルトみたいに。
この曲が、
あーもうしゃーねえな、しゃーねえからよ、まーまかせろよ、しゃーねえからな、
みたいな感じに伝わっているなら本望です。
そういう感情を愛情と呼ばずになんと言うのか、わたしは知らない。
少なくとも、わたしはそういう愛情をいろんな人に注がれてきた。
アレンジはけんちゃん。
ギターソロのところに素数と逆数をはめているらしく、
ちゃんと説明も受けたんだけど、
本来理数系に弱いので、あまり理解できていない天野です(スマヌ)
耳かっぽじるって、すごくリズミカルな言葉だなって思っていたので、
使えて幸せ。
この乱暴で汚なめな言葉、やっとフィットする曲と出会えたわ(笑)
またしても貼る写真がないので、
この前テラス席で食べたあんこサンドと、レバーサンド。
なかなかこれがひとつのお皿に乗ってることはないんじゃないかという組み合わせ。
