普段、月子の曲と月の曲を織り交ぜてライヴをしてきてるけど、
月子オンリーの楽曲のみのライヴをやった事も、
月オンリーの楽曲のみのライヴをやった事も一度もない。
そろそろやれんじゃね?とずっと思ってきたけど、
ここにきてやっとライヴの企画に持ち上がったのです。
3月開催予定だったライヴは、政府の自粛要請を受けて中止。
それはもう、もの凄くがっかりしたけど、
心のどこかで、
「今はまだ、無理に人前で歌わなくていい」と何か見えない力が働いたような気がして、
それまで張り詰めていた糸が、ふっと緩む感覚があったのも確かです。
そうして仕切り直しになった今回のライヴでした。
無観客になってしまったのは残念だったけど、
アルバムも完成して、
ライヴも無事に終えることが出来て、
3月とは違う意味で緩みました。
緩んでいるうちに、
次から次へと締め切りの連絡が来て、
再び作業に戻っている現在です。
さて、月子編を振り返ってみます。
まずは入り口で体温のチェック。
逆に心配になる体温だ。
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月子編と月編、全曲分のリハをしてからの本番でした。
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じぇっとさんがライヴ監督。
我々の音が会場にどう響いているか、配信する音はどうなっているかのバランスを決めてくださったり、
本当に細かな部分までいろいろサポートしてくださいました。
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このカメラはどのサイズで映っているの?などの説明を受ける天野。
みかさん(マネージャー)はスイッチャーさんのお仕事のサポート役をしておりました。
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カメラさん。
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これがスイッチャー(配信画面を切り替える作業をする方)さんがいらした場所です。
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床の白ガムテのTマーク、見えますかね。
あれが観客入場時のソーシャルディスタンス位置です。
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ステージ脇には、DVD用にライヴの音を収録するチーム。
![](https://tsuki-amano.com/wp-content/uploads/2020/08/P8080019-640x480.jpg)
ちょっとピンボケだけど、わたしたちふたりの2ショット。
2ショットほとんどないんだよね。
なぜならいつもみかさんが現場写真を撮ってくれているから。
今回の舞台裏撮影は、みやおちゃんがしてくれました。(本番も後方から撮影してくれています)
ありがとう。
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あと、これもいました。スタッフが横一列に並ぶ中央手前に。
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会場リハが終わったのがなんと15時半になってしまったので(でも全曲リハできて良かった)
10分押しでスタート。
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菩提樹のストリングスを使ったライヴのオープニングSEからの「菩提樹」は、
月子時代の鉄板でした。
たまにイレギュラーな1曲目をしたけど、
7割くらい「菩提樹」スタートでやってきた気がする。
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今でも、この曲は難しいと感じる。
音の高低差だけじゃなく、低音を腹筋でガチっと支え、高音は息を吐き続けてる感じがある有酸素運動系楽曲なので、
けっこう体力持っていかれるんだよね(笑)
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ギター:謙多郎
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ベース:平本陽一郎
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ドラム:生田目勇司
![](https://tsuki-amano.com/wp-content/uploads/2020/08/00563_5R_9937-640x427.jpg)
続いてスナイパー。
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「スナイパー」は、初期の頃はCD音源と同じく、最後に銃声で締めてたんだけど、
今回めっちゃくちゃ久しぶりに再現させていただきました。
突然のわがままを聞いてくれた藤田のけんちゃん、ありがとう。
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「青紫」はベースが主役です。
3月のセトリにあった冬曲から差し替えた1曲。夏だからね。
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ちなみに、歌詞の「闇夜の花」はイコール「One Wild Rose」なんだけど、白い薔薇をイメージしてはいて、あら今日の衣装と合ってるわ〜(オネエ風で再生してください)などと本番歌いながら思いましたとさ。
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「ライオン」の「I love you so much〜」からの、
三拍子と四拍子(三拍子のところにベースだけ四拍子)が混在しているところをやらせてください、
というのがMCで話してた生ちゃんの一生のお願いでした。
久しぶりに一生のお願いという言葉を聞いたよ(笑)
というか、ここで一生のお願い使い果たしてしまって良かったのかな(笑)
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なぜここが三拍子と四拍子が混在しているのかは、ツイキャスで話したので割愛しますが、
「そんな理由なのかよwww」ではある。
でも、三拍子だけだと、このパートがこの時空が歪むようなニュアンスにはならなかったと思うと胸を張って言いたいです(全く同じ逆の事も言われそうだけどな。笑)
ツイキャスはこちら。明日の16日まで公開しています。
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ライオンの「I love you〜」の部分のアレンジは、
走馬灯のように思い出が駆け巡る感じ、を音で表現して貰っています。
歌詞には一切書いてないけど、
アレンジして貰う際に、
こうこうこういうシチュエーションの中で思い出の走馬灯になってるシーンで、
言葉にできない〜♪(小田和正)からこの歌詞です、みたいな話はしていて、
アレンジもミックスも、走馬灯をどう表現するかってのが肝だったと思う。
ボーカルは、これまたわたしのこだわりで(笑)
・So muchさん(幸せな「わたし」)
・Sorryさん(不穏な頃の「わたし」)
・Lionコーラス隊(幸不幸混在の「わたし」たち)
・最後のLion(現在の「わたし」)
の4つを、別々に録って貰っています。
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「Stone」を書いた時に、
戸倉氏から、
こういう、洋楽みたいな、メジャー展開なのに明るくなりすぎず、
切なくなるような感じが、
実は月の一番のらしさだと思うんだよね、と言われたなぁ。(途中で長調に転調してはいるけど「巨大獣」とかもこの部類だよね)
わたしもメジャー展開の曲の方が得意。
すらすら書ける。
洋楽ばかりを聞いて育った幼少期が、ちょっとは影響してるのかもね。
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仮タイトルは「ROCK」だったんだけど、
岩ってほど大きくもどこにも動かない感じでもないわたしなので、
砕いて小さくして「Stone」です。
続いて「蝶」からの「聲」。
THE 零シリーズ。
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昔「ライオン」のキーが結構高くて苦戦してた事が遥か昔の事のように思えたぐらい「蝶」は高い。
でも、このキーで歌っていってやりますよ。喉が衰えない限りはね。
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良く零のディレクターの柴田さんから、
「蝶」から「聲」は疲れるからやりたくない
と大昔に言った、
「本当は違う理由なんだけど、そう言っとこうかな」
と思って言った発言をよく話されるんだけど、
「蝶」の後に「聲」はそんなに難しくない。
後々もっと疲れる曲順を経験してきたってのもある。
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「Howling」
あたしに足りない器は 君の中に預けてある
という部分、
「預ける」という歌詞をよく嵌めたなーって、今でも思う。
日本語としては、ここ、ちょっとおかしくないですか?
でも、
背中を預ける、ような気持ちから選んだ言葉なんだよね。
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「人形」からの「日曜日」。
これも、天野月子中期ぐらいまでは、ライヴ後半戦のデフォルトの曲順でした。
この2曲が並んでいると、月子って感じがする。
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元々2デイズの公演のセトリから、後半戦は2曲ぐらい削ってるんだよね。
次曲から取捨選択を迫られ、
何を選ぶかかなり迷ったけど、
5枚同時を入れたくて「烏」をセレクト。
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1月の葬式・2月の閉店セールと事務所の解体・3月はライヴ中止を受けて打ち合わせが多かっただけじゃなく、再び制作へ向かうための気持ちの整理をしていて、4月から曲作り・5月からレコーディング・6月はMV制作・7月からライヴの準備・そして現在なので、
今心の底から、
この仕事(ヤマ)終えたらどっか遠くへ向かおう
の気持ちだけど、
遠くに行けないからツシマに行きます、天野を探さないでください。
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「鮫」からの「トムパンクス」ももはやデフォルト。
たまに「鮫」は2曲目あたりのスタートダッシュでやる事もあるけどね。
この2曲の蜜月な関係を切り離しにかかるか、ここのお仲間になるかするのが、ニューアルバムの「キラーエイプ」なのではなかろうか。
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会場に人がいなくたって、トムパンクスはみんなが歌うパートだわ。
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ステージへ登る階段に座れば、カメラはわたしを追ってくるだろうと予測。
こういうのを、知能犯と言います。
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ほらね、みやおちゃんも写真撮ってる。
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トムパンクス!
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画面の向こうのみなさんにも「トムパンクス!」
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![](https://tsuki-amano.com/wp-content/uploads/2020/08/11348_5R_5723-640x427.jpg)
「カメリア」からの「巨大獣」。
「巨大獣」は安定のラストだけど、
「カメリア」をこの位置に持ってくるのはかなり懐かしい。
というか、最後から2曲目でやったのって、最初のツアーぶりなのでは。
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椿は、咲いたままぽとりと花を落とすので、
不吉な花だと言われている。
椿にしてみたら、失礼極まりない。
そんな気持ちで曲を書いている。
![](https://tsuki-amano.com/wp-content/uploads/2020/08/11702_5R_6077-640x960.jpg)
名前に「月」がついていると、
太陽とは違って光を放つわけではないから表方には向かないと、
どこぞの有名な事務所のお偉いさんからはっきり言われた事がある。
わたしの目の前でね。
月からしてみたら、失礼極まりなくないですか。
そんな気持ちで曲を書いている(大事な事だから2回)
![](https://tsuki-amano.com/wp-content/uploads/2020/08/11991_5R_6366-640x960.jpg)
「巨大獣」
初ワンマンの時から、ほとんどのステージのラストを飾ってきた曲。
「菩提樹」のシングルのカップリング曲。
ただの語呂合わせでつけたタイトルだ。
![](https://tsuki-amano.com/wp-content/uploads/2020/08/12116_5R_6491-640x960.jpg)
この曲をちゃんとライヴで歌えるようになるまで、どのぐらいかかっただろう。
この曲は爆音の渦。
Aメロの低音も聞こえなければ、高音域もまともに聞こえない。
だいたい楽器一つ一つの音が何弾いているのか聞き取れない。
さらには重なってくるコーラスの旋律も、主メロにとってはなかなか難しいところにある。
そういう、爆音の中で、
曲の途中で耳鳴りがしてきて、キーが取れなくなった事もたくさんある。
この曲は、わたしにとっては本当に、巨大な獣だった。
自分の声をモニターで聞こうとするな。
誰が何を弾いているのか耳を傾けるな。
鳴り響いている音の塊をそのままの大きさで捉えて、
自分の身体で歌え。
最初何を言ってるのか分からなかったけど、
ある日突然、音の塊が見えるようになった。
何事も、経験なんだろうね。
![](https://tsuki-amano.com/wp-content/uploads/2020/08/12144_5R_6519-640x960.jpg)
月子編、王道セトリ。
今回の配信ライヴではじめてチケットを買ってくれた人も楽しんでもらえるセトリにしました。
普段は、月子と月、ごちゃまぜで、
その時々歌いたいものを選んでセトリを組んでます。
今回のセトリ組んだ時、月子編は、正直同窓会のようだと思った。
懐かしいけど、わたしにとって新しさはない。
だから、新たなサポートメンバーと出来て、そこに新しさを感じられて、
とても嬉しかったです。
ステージを去る寸前の、いい笑顔の生ちゃん貼っとくよ。
![](https://tsuki-amano.com/wp-content/uploads/2020/08/12362_5R_6737-640x427.jpg)
明日は月編です。