こぼれる。

雑音生活 ひとりごと

こぼれる。

わたしは、自分の事を無意味に褒める人が好きじゃない。

好きじゃないというのは、少し語弊がある。
あんまり自信が持てない、自分にとって新しいものを作った時に、
「いいと思う。ありだと思う」と背中をポンと押してくれるような人は貴重でありがたい存在なんだけど、
その関係性が成り立つ存在というのはそもそもが、
今までどういう活動をしてきたのか良く知っている人に値するだろうと思っているし、
常に周りに気を遣っていて、
なかなか「こう思う。こうがいいと思う」と口には出さないけれど、
根本的な性格としてとっても素直で、
本音がこぼれてきた上で「いい」というリアクションを取ってくれる人は、とても信用している。

あと、今は少し距離があるけど、将来的にお近づきになりたいなぁと想っている人には、
正直に感情をこぼす事が凄く大事だとも思う。

わたしは、好きかどうかめちゃくちゃこぼれる人だという自覚がある。
こぼれまくる。
という事は、逆も然りで、
酷く傷つけてしまう事もある。
傷つけないようにとても気をつけていたりもするが、
いいかどうかのリアクションを巧くごまかせる自分に成りたくないから、
なかなかにこぼれてると思う。

夏になると麦さんは食がとても細くなる。
毎年300〜500gぐらいは体重が減ってしまう。
人間だと3〜5kgに置き換えられるだろうか。

だから、絶対にこれは食べるという、
いつも与えていないわりかしジャンク寄りなフードを、
暑くて全然食べてくれない時のために用意している。
猫は何日もまともに食べない日が続くと、
その後消化吸収がうまくできなくなり、
体調を崩す事があると友人から教わっているからである。

今年の猛暑で、やっぱりなかなか食べてくれない日が続き、
絶対に食べるフードを発動しているんだけど、
今、そのフードが好きすぎて他をなかなか食べてくれなくなる後遺症が出ていて、
飼い主として少し困っている。
冬になれば、寒くて食べなくちゃってなるので、フードを戻せるだろうが、
涼しくなってきたら少しずつ軌道修正出来るように調整していこうと思う。

猫は素直だ。
美味しかった、これが良かった、ここが楽しい、という気持ちが一番にくるし、
身体のためにいいフードを摂取しようなんて気はさらさらない。

でも、
人間は自分のために、何を摂取して何を楽しむべきか、
時と場合によっては取捨選択した方がいい。
経験の蓄積が、その人の人生になる。

わたしがあんまり褒めてくれない人の方を好むのは、
そういう人から、「良かった」という素直な気持ちがこぼれるのを見たいからだ。
そうする事で、自分は成長する事が出来る気がしている。

「こぼれる」以上に信用できるものを、
わたしが知らないだけかもしれないけどね(笑)

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