4枚目のアルバム「A MOON CHILD IN THE SKY」は、
2001年10月のO-WEST、
600名無料招待で行った初ワンマンで一番最後に「菩提樹」のMVをスクリーンで流した後に、
わたしの名前は天野月子
英語にすると
A MOON CHILD IN THS SKYになる
というわたしのギャグの文言を流した、事が発端となってつけたタイトル。
1st「Sharon Stones」
2nd「Meg Lion」
3rd「天龍」
アルバムのタイトルなんて、覚えやすければいいのだという気持ちからの人名シリーズだったので、
4枚目はわたしの名前にした。
今なら
MOON IN THE SKYになるのだろう。
ジャケットをダークサイドに堕ちた状態の赤目にするにあたり、
ジャケットデザイナーの方から、赤いカラコンだと色が暗くなる可能性があるから、
もし暗くなるようであれば撮影した後から赤を乗せるから、
目の光彩が綺麗に出るカラコンも準備して欲しい、という要望があり、
赤いカラコンをはじめ、
5パターンぐらいのカラコンを用意して撮影前にいろいろ試した。
最終的に、
真っ白で中央に穴の空いているマリリンマンソン的なカラコンの上から、
ブックレット撮影時に着用していたヘイゼルのカラコンを乗せる、という2枚重ねで撮影に挑んだ。
めちゃくちゃ目に悪いので、みなさん絶対真似をしないように。
撮影したのは8月1日。
7月29日に原宿RUIDOでKERAの主催してくださったワンマンライヴがあり、
翌日7月30日に大阪で大坂夏の陣2というライヴがあり、
終演後に浜松入りして、
朝日で撮影すると夕景に見えるという理由で、
午前3時からメイク開始、5時にブックレット写真の撮影開始して、
お昼過ぎに撮影完了して東京に戻り、翌日ジャケット撮影、
という記憶です。
浜松で撮影チーム全員(約10名)でうなぎ特上食べて、「この領収はなんですか」とレコード会社の担当さんが叱られた思い出。
ちなみにこの衣装は、ベルトがあったかな〜〜〜〜、手袋揃ってたかな〜だけど、
もろもろうちで保管しています。
スタイリストさんに、
なんだか今年のファッションはフラミンゴと孔雀な気がする、と話をしていて(ヒッピースタイルとゴシックスタイルという意味で)
孔雀というのがずっと頭の中にあった大塚さんによって、
孔雀の刺繍が入っている打掛(白無垢)を染色したのが、ムンチャイで羽織っているローブです。
片方の袖の部分がフードになるように加工してくれているので、ちょっと変わった形をしている。
ムンチャイのレコーディングは、
イデア・翡翠・聲のシングルもあって、けっこう飛び飛びで行った記憶なんだけど、
花冠と博士と孔雀を最後に書いた。
博士と孔雀はあっという間に書いた記憶で、
花冠は苦戦して、1コーラスだけ書いてそのアレンジをしてくれている間にスタジオで仕上げたんだけど、
1コーラス目の静かなオケが出来上がっていくのを耳にしながら、
「違う、その路線じゃない、この曲はめっちゃくちゃ張って歌えるキーで作ってる」
「でもメロディーがこう言ってる」
「今、盛り上がるしかないBメロとDメロ作ってるんで、ちょっと待ってて」
みたいなやりとりがあったな〜。
ボーナストラックの「体操」でエセ外国人みたいな喋りをしてくれているのは、
ムンチャイの「Stone」のギターソロ、5枚同時の「風船」のギターソロなどを弾いてくれているポロくんです。
ポロ(矢崎くん)は、現在アメリカ在住なんだけど、
なんと今帰国してて、来月会う約束してるんだよね。
会うの、15年ぶりぐらいなのかな。楽しみ。