能・狂言。

あまぺでぃあ

能・狂言。

「能」とか「狂言」とかって、
歌舞伎同様、日本の伝統芸能のひとつ、
って事ぐらいしか認知されていないよね。

大きな違いは、
歌舞伎が屋号であるのに対し、
能・狂言は流派別にいろいろある、
って事だろうか。

ところで、
この「能」と「狂言」は、
もとはお侍さんが演じていたものなのね。
そこが歌舞伎とは違う点でもあるん。
ある意味、お侍さんは義務として「能」や「狂言」の演目を覚えたとも言われてる。

 
何故に「義務」だったか。
 
  

それはズバリ、
標準語を覚えるため

なのです。

 

狭き日本とはいっても、
今みたいにネットやテレビ等の情報がない時代、
方言はもっとずずーーっときつかった。
例えば九州のお侍さんに、
いきなり「おいどんは〜でごわす」って言われても、
東北のお侍さんには予備知識がないどころか、
新しい言葉すぎて通じんかったわけ。
それだとまったく仕事にならんので、
「能」や「狂言」を通して、
お侍さんは公的に使う言葉=標準語みたいなもの(当時の、だけどね)を勉強したそうだよ。
「能」や「狂言」の中で使用されているのは、いわゆる侍語。
拙者、なになにでござ〜る、
みたいな感じ。
侍語は、
お侍さんの公用語だったんよ。

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