これまで着てきたわたしの衣装の多くは、
みなさんご存知の通り、
おおまかなイメージをわたしが口頭やラフデザイン画で伝えて、
スタイリストさんが作ったものです。
なんで作ってもらってたかというと、
探すより作った方が早かったからです。
わたしのラフデザインでは到底及ばない、
スタイリストさんのセンスの塊のようなアイディアが、
ふんだんに盛り込まれた衣装が毎回出来上がってきて、
衣装合わせのたびに心が踊りました。
心踊ると同時にわたしはしみじみ思ったのです。
自分が似合うと思っている服のテイストと、
人がわたしに似合うと思ってくれる服のテイストは少し違う、と。
そのぐらい、こういう服意外と似合うんだな、という発見の繰り返しでした。
Howling以降(Lichtを除いて)自分でスタイリングしてきました。
スタイリストが他界したからです。
これからは基本的に自分でスタイリングしよう、
いつかまたお願いしたくなる作品が出てくるかもしれないから、
その時またお願いしよう。
そう思った矢先の訃報だったのもあって、
「大丈夫、月ちゃんもう自分で出来るよ」
って言われてしまったような気がしたものでした。
君に似合う服は、ちゃんと教えてあげたからと。
わたしの衣装選びは、その、
スタイリストさんが教えてくれた、
わたしに似合う服の延長線にあります。
延長線でありたい、と言った方が正しいかな。
先日、衣装を揃えました。
自分でスタイリングするっていうのは、
実際に着てみた所を目の前で確認して、
うーん、ちょっと違うかもーとか、
いいねとか意見を言ってくれる衣装合わせの場がないので、
難しくはあります。
でも今回は、まったく悩まなかった。
全然知らなかった海外ブランドのものだったので、
ついさっき、
他はどんなラインナップなのだろうと、遅まきながらに画像検索してみたのです。
そこには、
「イデア」の世界が広がっていました。
検索すればするほど、
「イデア」のPVの人たちの友達かなみたいなラインナップでした。
想定外すぎて思わず吹きましたが(今もあれ系作ってるとこあるんだ的な意味でも想定外)
なんだか妙に納得し、それと同時に妙に安堵もしました。
ちゃんと延長線にいるみたいよ自分(笑)
今週から現場作業に移行です。
はりきってくるだ。