終わりは、はじまり。

雑音生活

終わりは、はじまり。

誰かが亡くなると、
その人がいる事で成り立っていた関係は無くなり、
その人がいた事で距離を保っていた間柄は近付いたりもする。
よく言われるこの話を、今年は余す事なく感じてきた、わたしにとってはそんな1年だった。

音倉という事務所が残し続けてくれたわたしの活動の記録を収めたアナログテープをここ数日見ていた。
内容確認、だけどね。

戸倉氏は昔わたしにこう話した。
「女性アーティストやアイドルは、人生で一番綺麗な時期を活動に捧げてしまう。でも、だから切なくてかっこいいんだ」

あなたの目に、わたしがかっこよく映っていたのであれば、幸いだ。

振り返れば、
わたしはどちらかと言えばライヴよりレコーディングの方が好きな人だった。
ライヴはタイムスケジュールが決まっていて、
時間との戦いがあるからメンバーひとりひとりとゆっくり話をしたり出来ないけれど、
レコーディングは少し違って、
それぞれのプレイを堪能できる上、
弾き終わった人順にコミニュケーションが取れる場所だったから。

レコーディングは、毎回毎回遠足に行くような気持ちだった。

使いもしないのに、自分のギターをスタジオに持っていく事があったわたしだけど、
1曲だけ、レコーディングでわたしのギターは使われている。
シャラさんが「つっこちゃんのギター貸してくれる〜?この曲合うと思うんよ〜」って言って、わたしのEpiphone Casinoでソロを弾いてくれたからだ。

古参の人は何の曲なのか知ってるかもだけど、
みなさん何の曲だと思う?

同じ曲で、わたしは自分自身ではじめて歌のディレクションをさせてももらった。
歌はいつも3回くらい歌ったものの中からパーツパーツでセレクトするんだけど、
「どのテイクもほぼ同じだから、つっこ自分でやってごらん?」
って任されたのだ。
何の曲だろうね。

そのうち答え合わせしよう。

25日のレコーディングとミニライヴとても楽しみ。

楽しみだけど、ちょっと悲しくなるね。
ありがとうとさよならを、ちゃんと伝えてきます。

Back To Top
error: