ビューティフル・デイズ –後編–ライナーノーツ。

ライナーノーツ

ビューティフル・デイズ –後編–ライナーノーツ。

もうさすがにみなさんのお手元に届いたかと思うので、
ライナーノーツ行かせて頂きます。

センチメンタル・ジャーニー 

ニコ生で言ったように、
4月1日のレコ発までにアルバムが完成出来なかったので、
ライヴ内容を16周年記念ライヴへチェンジさせて貰ってました。
その「つきはまだ〜〜じゅう〜ろくだ〜〜から〜〜〜♪」より、
「センチメンタル・ジャーニー」と銘打ったライヴでしたが、
お、この曲書いたらいいんじゃねえかなと思ったのです。

というのも、アンコールで何をやるべきなのか、さっぱり浮かばなかったからです。

活動停止の発表があったのでね、最後は明るく終わりたかった。

「センチメンタル・ジャーニー」は、出発の歌。

イントロとかで出てくる鍵盤のメロディー、わたしが作ったものです。
草原に風が吹いてくるようなイメージだったんだけど、アレンジャーのけんちゃんがそのままなぞってくれました。
しんくんなら誰よりも早くここで弾き始めるはず、じぇっとさんならこんなソロを弾くはずと作ってくれてるみたいです。

分かる分かるって思った天野でした。

曲全体は自転車乗ってるスピード感なのに、ギターソロ部分でレースカーみたいな速さを感じるところとか。笑

 

DOUBT

肩の力を抜いた感じの、シングル切ってた時代ならカップリング候補になるような曲があってもいいんじゃないか、
とこの曲を書きはじめました。

疑いという言葉であるダウトと、カードゲームのダウトをかけてはいます。

ダウトってアウトと似てて、言葉としたら濁音ついただけなんだけど、だいぶ違うよね。

BLACK BEAUTYでは、保身に走るぐらいならいっその事黒くなれば?だったのに対し、
真っ黒だって分かってて、騙してでも下克上したいならグレーでいいんじゃない?という曲だとは思っています。

カードゲームのダウトが、嘘を見破られた人が負けるわけじゃないのと同じで。

 

空中散歩 

わたしの頭の中のビジョンとしてあったのは、
ハウルの動く城での空中を歩くシーンで、
ソフィーが足をばたつかせてしまう、アレです。

浮かんでいる事が信じられなくて怖い、あの状況。

しあわせな気持ちで、ふわふわしている時、
自分ふわふわしてるなって自覚があると、
同じようにバタバタするのではないかと。

落ちたくない、でもふわふわしてるのも怖い、ああどうしよう、どうしたらバランスが取れる?って感じに。

会いたいという気持ちと、会えないさみしさの背中合わせ感、みたいなものも同じだと思うけど、
しあわせには幸・不幸の両面がある。

それを含めて、この曲を通じてとてもしあわせだという何かが伝わると、嬉しいなと思っています。

 

絲とり

ふたりあやとりの別名を「いととり」や「ちどり」というそうです。
いととりの糸が「ふたりの」であるようなニュアンスが欲しくて、絲という漢字を選びました。

空中散歩の歌詞に苦戦してる間の筆休めみたいな感覚で、
いっそ逆の歌を作ってしまおう、と書いたのが「絲とり」 です。

だから、こっちは落ちてるし、一人称も違うね。笑

先日ミシンとお茶した時、
月さんは、女性らしからぬっぽさと女性っぽさのバランスが不思議、
ベーシックな基盤の部分に女があるような気がする、と言われたのだけど、
わたしもバランスがおかしな事になってる感覚があります。笑

たまに、そういうわたしを丸ごと、あたり前のように「それがこの人」って感じで見抜く人がいます。

取説を熟読されてるような気になって、困りますが(笑)

基盤に女がないと「絲とり」みたいな曲は書かなかろうとも思うし、
その基盤の自分を冷ややかに観察して「ばかじゃねーの」と思う自分がいないと曲にはすまい、
とも思うです。 

   

帰り路

これもニコ生で話しましたが、
後編で一番最初に書いたのが「帰り路」です。

今しか書けないから書く、って思って書いてみたんだけど、
書き終わったら、本当に心まで帰路についてしまって、
麦とほのぼの暮らしを満喫してしまいそうになり、
あかんよ天野さん、まだアルバム1曲完成しただけですよと、
帰路についた心を連れ戻してアルバム製作に戻った、という経緯があるのは半分ぐらい本当です。

これを書いたら、他は何を書いていいか分からなくなったんだよね。

この曲はみなさんへの手紙です。

手紙は、他の言葉なんかで説明しないもんだと思うのでね、曲の説明もしません。

 

星掛け 

タイトルは悩みました。

ちなみに、花火という言葉が好きじゃありません。
もっと綺麗で光り輝く、だけど儚い言葉はなかったのかと。

花火の玉を作る作業の中で、花火の開き方や色を決める、「星」というものを作る工程があるのだそうです。
英語でもスターというのだとか。

実際に花火作ってみたい願望あります。
今はコンピューターのプログラミングで作れたりするらしいよね。

曲の作り方は人それぞれです。

思いの丈をぶちまけた、あとはどうとでも取ってくれという人もいると思う。

わたしは違うなって思います。
どう開くのか考えて作る花火師のような所がある。

できれば、遠くまで見えるといいなあって思いながら作ってます。

 

後編のライナーノーツでした。

ちょっと早めですが、日をまたいだ頃、ツイッターアンケの正解ブログあげますね。 

 

 

 

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