映画「JOKER」鑑賞記。

鑑賞記。

映画「JOKER」鑑賞記。

ネタバレはしないので、読んでも大丈夫。

ジョーカーは、アメコミの中の好きなヴィラン1位とも言われるバットマンの宿敵。
(アメコミを外せば、ヴィラン1位はベイダー卿だと思うよ)

ジョーカーがなぜジョーカーと言われる存在になったのかは長い歴史の中でいくつか形を変えてきたんだけど、
酸の入った容器に落ちてしまって、白い肌・真っ赤な口・緑色の髪、口が裂けて笑った顔になった、というのが原作の設定。

今作の「JOKER」は、原作の設定を完全に無視した、
現実社会と地続きなテイストになっている。

ホアキンの演技、凄まじかったです。
特に、笑うというアクションが表現する感情の的確さ。

あと、目がすごく綺麗でね、
特に最後の方の、街の喧騒と混沌の真ん中で立った時の目が綺麗すぎて、
涙が出た。

シンゴジラの、ゴジラがはじめて熱線を吐くシーンも涙が出たんだけど(笑)
それに近い涙だった。

ところどころ笑えるはずのシーンが盛り込まれてるんだけど、
映画の内容が内容なだけに、笑ってる人ほとんどいなかったな。

視点が変わると、伝わるものが変わるという表現を、
作品全体を通して貫いているので、
端から見れば喜劇なはずのものは悲劇になるし、その逆にもなるし、
正義だったものは悪にも見えてくる。

観たら誰かと語りたくなるから、誰かと行った方がいいかも。

この映画は賛否に分かれると思うけど、
そういったものも含めて、議論したくなる映画だと思う。

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