「水族館」ライナーノーツ〜鮫〜

ライナーノーツ

「水族館」ライナーノーツ〜鮫〜

「鮫」はデビュー前に書いた「サカナ」よりも実は歴史が古く、
先日の第7回AMANO FAIRでも話した、
急に頼まれて出演した自身の初ライブの頃から歌ってきた曲です。

その頃歌っていたものに、
プロになった自分がメスを入れ、
リニューアルさせたものが、現在の「鮫」です。

唯一手を加えてないのが、サビの歌詞。
あとは、この歌詞はどう表現したら伝わるかってのを軸に書き直し、
メロディーを書き足したりしました。

わたしが出演することになった初ライヴは、
ファッションショーのただのつなぎ、でした。
わたしは時間潰し要因として呼ばれたに過ぎなかったんだけど、
この曲を歌った時に、会場が静まり返って一斉にわたしを見たんだよね。
そういうパワーのある曲なんだろうなって、あの時からずっと思っています。

実際にこのメロディーを書いた時に、
にくんであげる〜♪の「く」が半音展開になるところがなんだか雅で、
とっても気に入っていた記憶がある。

この歌の主人公が本当に鮫なのかは分からないけど(鮫のようにって歌ってるから違うとは思うけど)
鮫のような強さゆえに、他の「守ってあげたい」ような気持ちにさせる誰かにあなたが心を奪われたのなら、
わたしはそんなあなたは要らないので、
鮫が急カーブ起こす波に飲まれて沈んでおしまいなさい、
という気持ちは込めてる。

鮫は90度にしか曲がれないという話を聞いて、
そのエピソードが好きで書いた曲です。

「水族館」の鮫は、
ピアノが軸になったアレンジ。
勢いをなるべく無くさないまま、それでも叫ばなくていいように、こちらもキーを下げました。わたしの低音を楽しんでください(笑)

ノンタイアップ曲だけど、
みなさんに愛されて鮫は生きながらえておるよ。
みなさんありがとう。



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