「宇宙科学館」ライナーノーツ、まとめ。

ライナーノーツ

「宇宙科学館」ライナーノーツ、まとめ。

明後日あたりにステッカーが仕上がってくるってよ。
楽しみ〜。

おそらく今月中には仕上がってくるから早めに発送し始めるだろう「宇宙科学館」
既存曲たちのライナーノーツを先に上げておきます。

アルバム「天龍」
みなさんご存知の通り、
タイトル一文字縛りで作ったアルバムでした。

全楽曲の一文字タイトルを先に決めて曲書きをしたので、
先日の映画のエンディング曲のタイアップがあった話をしたけど、
「月」というタイトル曲を書こうというのは、収録曲のタイトルを考えた時からありました。

「月」で描きたい世界観と、映画の世界観がそこまで遠くはなかったのと、
日光アレルギーで、夜しか外に出ることが出来ない映画の登場人物に対して「月」というタイトルが非常にフィットしてるなと思ったので、
元々思い描いていたよりもちょっとだけ映画に寄せつつ「月」を書き上げた記憶です。

映画「ムーンライト・ジェリーフィッシュ」Amazon Primeでレンタルしたら観れるので、よかったら。
台本から読ませて頂いたんだっけな〜。

「月」のプリプロをしていたレコーディングスタジオが青山にあって、
まだ歌詞が途中までしか書けてなかったので、
スタジオがあった、高層ビルの谷間を歩きながら続きの歌詞を考えた。

ゲーム曲同様、
「ムーンライト・ジェリーフィッシュ」を観てから「月」を聴くのと、
なにも前情報がない状態で「月」を聴くのとでは、
歌詞のニュアンスがちょっとだけ変わるかもですが、

夜中にひとりで月を眺めたくなる時は、なんだかちょっと切ない気持ちを抱えている事が多い気がします。

実際に月から太陽はいつなんどきも見えているはずなのでそんな事はないけれど、
今日は雨が降っていて雲が多くて太陽が見えない、
というのを月目線で書いた曲です。

明日は晴れるかもしれないので、
その天気が悪い瞬間の感情を切り取っています。

「青紫」はそもそも自分が歌う事をまったく想定せずに提供曲として書いたものだったけど、
出戻ってきまして、
アルバム「Sharon Stones」収録楽曲の中の、シングル候補のひとつでした。

なので「青」の漢字を使う「刺青」をカップリング候補として書いたんだけど、
シングルにはならなかったので、どちらもアルバムに収録しています。

もともと対になる予定だったので、
「青紫」は明日には変わってしまうかもしれない瞬間的なもの
「刺青」はずっと変わらずに永続的にあるもの、という逆の視点で曲書きしています。

地球上から月と太陽が交差する、
明け方直前と、日の入り直後の、
ブルーモーメントを色で表したくて「青紫」です。

ブラックホールは、基本的には、星が星の一生を終える時の超新星爆発後にできる、とんでもない重力でいろんなものを吸い込んでいく空間の事です。
一度ブラックホールに入ってしまったら、二度と出られません。(出て行くには、光速以上のスピードが必要みたいで、光速を超える速さは存在しないので、出られないです)

というのを、
あなたはブラックホールのようだった、という視点から書いた曲です。

人と人が引き寄せられる感覚って、みなさんありますか?
ハンタータイプの人にはないのかもしれないな(ちょっと聞いてみよう)

わたしは、磁力のような、引力のようなものを感じる時がけっこうあります。

シングル「イデア」のカップリングじゃないけれど、
時速5kmで行くAさんの20分後は出発地点から何mですか?
みたいな算数の問題に、

信号ないんか

といった類のつっこみを入れたくなるぐらいには、
数学というものが嫌いで、

1+1=2は絶対ではないし、
1+1が3になる時だってある、
という気持ちで書いた曲です。

1にもならない相手とは、一緒にいる意味はないって考えるタイプではある。

この曲を書き上げてから、
誰でも分かる相対性理論、的な本を買ったんだけど、
本を開くたびに猛烈な眠気が来て、
眠れない時の眠剤にすらなりつつあるので、一向に読み進めておりません。一生読み終わらない気がする。
数学が嫌いなんだから、物理が好きなわけがない。

相対性理論のライナーノーツはこちらにあるので、どうぞです。

「宇宙科学館」収録バージョンは、原曲より速いのかな〜ってBPM調べたら同じだった。

元々宇宙な感じがある「相対性理論」を、
「宇宙科学館」用にリアレンジするのは、すごく大変だったんじゃないかなと思います。

今回の個人的な思い出は、
「ここをこうしたらどうだろう」ってので、
27本もボーカルテイク録ってみたものの、没った事ですかね(笑)

元々は「月」のカップリングだった曲です。
「月」がかなりしっとりした感じの曲だったので、軽やかでゆるいロックをカップリングに収録しました。

自分がまさに月のように、
太陽みたいな光を注がれてはじめて輝くような人間なので、
自分にとって太陽というのは、やはりミュージシャンのみなさまなわけですよ。

歌詞には他の言葉で書いてますが、
当時バックバンドを務めてくれていたプレイボーイズになぞらえて、
プレイボーイの男をはたで眺めている視点の曲です。

ミュージシャンなんて、みなさんプレイボーイですから、
それはもう、人の心を突き動かすような演奏する人ほどプレイボーイですから、
遠巻きに眺めてるぐらいがちょうどいいよ(笑)

ちなみに余談で言うと、
原曲のギターを弾いてくれてるポロくんは、プレイボーイのプの字もない「ういやつ」だったです。
きっと今も、ういやつに違いない。

この曲は、わたしの幼なじみへ向けて書いた曲ではあります。
学年も違えば、性別も違ったので、
小学生低学年までしか一緒に遊ばなかったけどね。

だから、わたしの幼なじみとの記憶は、その時で止まっています。

でも、昔は車は未来になったら空飛ぶだろうって漠然と思っていたし、
虹はどこかにふもとがあると思っていた。

そういう、子供だったから思えた事を曲に書いたんだけど、
曲を書いていた時からずっと大人になった今になると、
この曲を書いた頃の、怖いもの知らずだった自分を思い出したりします。

大きくて取れないもの、今でも欲しがる自分でありたいな。


「Gravity」については、CDが到着するだろうって頃に改めて書くね。

↓ジャケットイラスト途中段階


アコースティックアルバム「宇宙科学館」
予約受付中です。

特典のステッカー、地味に残りあと50枚弱なんだ。
欲しい方は、お早めに予約した方が良いと思う(いつも発送しはじめるとドッと注文が来る)

「宇宙科学館」ご予約はこちら
https://headamplab.base.shop/items/83928849


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